2019年9月20日、武蔵野線向け205系5000番台の千ケヨM28編成が、廃車・海外譲渡のため、所属している京葉車両センター(新習志野駅)から総合車両製作所新津事業所(新津駅)まで配給された。牽引はEF64-1032。
今回廃車されたのは以下の8両
1号車 | クハ205-52 | 1988年3月17日新製(川重) |
2号車 | モハ205-5055 | 1988年3月17日新製(川重) |
3号車 | モハ204-5055 | 1988年3月17日新製(川重) |
4号車 | サハ205-103 | 1988年3月17日新製(川重) |
5号車 | サハ205-104 | 1988年3月17日新製(川重) |
6号車 | モハ205-5056 | 1988年3月17日新製(川重) |
7号車 | モハ204-5056 | 1988年3月17日新製(川重) |
8号車 | クハ204-52 | 1988年3月17日新製(川重) |
補足情報
武蔵野線向け205系0・5000番台の撤退は、予定全42編成中24編成目。
今回廃車となった千ケヨM28編成は、元山手線の東トウ52編成を8両編成に短縮して組成された編成であり、2005年6月10日に改造されてから、武蔵野線では約14年3ヶ月間使用された。2・3号車のモハ205/204-5055号はモハ205/204-154号から改造されたMG(電動発電機)搭載車だった。6・7号車のモハ205/204-5056号はモハ205/204-155号から改造された車両であり、MG非搭載車だったため改造時にSIV(静止型インバータ)を搭載している。行先表示機は2014年にLED表示機に換装されていた。
この編成は2019年9月17日の873E(西船橋発 各駅停車 新習志野行)が最後の営業運転となった。この列車は京葉線内だけの運用であり、武蔵野線内で営業運転を行ったのは、同日の773E(東所沢発 各駅停車 海浜幕張行)が最後だった。
今後は、インドネシアのPT.Kereta Commuter Indonesiaへ譲渡される。武蔵野線からは185~192両目となり、JR東日本205系電車としては通算661~668両目(埼京・川越線180両、横浜線176両、南武線120両、武蔵野線192両)となる。2019年は192両(8両編成24本)が譲渡される予定となっており、そのうちの137~144両目(18編成目)である。1号車車両のクハ205-52号については、元横ナハ34編成の2号車だったモハ205-52号(南武線)と番号重複が発生する。4号車車両のサハ205-103号については、元千ケヨM36編成の1号車だったクハ205-103号(武蔵野線)と番号重複が発生する。8号車車両のクハ204-52号については、元横ナハ34編成の3号車だったモハ204-52号(南武線)と番号重複が発生する。これは、インドネシアでは、クハ、モハ、サハといった日本語表記を除去するためである。
武蔵野線向け205系0・5000番台のインドネシア譲渡に当たっては、京葉車両センターで前面行先表示機と編成番号札を模した特別装飾を施している。今回、行先表示はJakarta(ジャカルタ)で背景には中秋の名月のイラストが描かれ、編成札は武蔵野線205系電車の通常の編成札を模したものだった。
【廃車車両の車歴】
全車両:山手→東京(2004-06-01)→京葉(2005-06-10)
※本日(2019年9月25日)は、2回投稿しました。
今後の掲載予定
今後の掲載予定は、サブブログ『新東京周辺鉄道車両速報ブログ管理委員会』に記載しております。