2025年4月17日、半蔵門線向け8000系電車の鷺沼第04編成(8104F)が、廃車・解体のため、所属している鷺沼検車区から渡瀬北留置線(東武鉄道資材管理センター北館林解体所)まで自力回送した。
今回廃車されたのは以下の10両
1号車 | CT1 | 8104 | 1981年3月23日新製(近車) |
2号車 | M1 | 8204 | 1981年3月23日新製(近車) |
3号車 | T3 | 8304 | 1981年3月23日新製(近車) |
4号車 | M1 | 8404 | 1981年3月23日新製(近車) |
5号車 | Mc2 | 8504 | 1981年9月10日新製(近車) |
6号車 | Tc1 | 8604 | 1994年8月16日新製(日車) |
7号車 | T2 | 8704 | 1994年8月16日新製(日車) |
8号車 | M1 | 8804 | 1981年9月10日新製(近車) |
9号車 | M2 | 8904 | 1981年3月23日新製(近車) |
10号車 | CT2 | 8004 | 1981年3月23日新製(近車) |
補足情報
半蔵門線向け8000系電車の廃車は、予定全19編成中13編成目。
今回廃車されたのは1次車編成の8104Fである。営団が半蔵門線用に初めて自ら導入した編成のうちの1本で、落成時点では6両編成だったが、輸送力確保のため8両編成を増やす必要があったことから、営業運転開始時点では予備編成の8106Fと組み替えて暫定的な8両編成化を実施、その後中間車を増備して1981年9月に正式な8両編成を組成した。この時点では将来的な10両編成化は想定されていなかったが、1987年から1988年にかけては3次車として先行落成した8115F(編成としては4次車)の中間車2両を一時的に組み込み、1993年頃には運用から長期離脱していた8117Fの中間車2両を一時的に組み込んで、暫定的に10両編成で運用されることもあった。最終的には、1994年の完全10両編成化に際して6次車の中間車2両を組み込んで正式な10両編成を組成した。
B修工事は2010年11月19日に新木場カーリニューアルで実施された。施工順は19編成中11編成目で後期施工グループにあたり、1次車と6次車では唯一の後期施工車となった。18000系2次車の18112Fが営業入りしたことに伴って、置き換わる形で廃車になった。この編成の廃車により、半蔵門線の営業列車から近畿車輌製の車両が直通先の東急電鉄、および東武鉄道所属車を含めて消滅した。東急田園都市線も同様に、近畿車輌製の車両が営業運転に使用されることはなくなった。
今後の掲載予定
今後の掲載予定は、サブブログ『新東京周辺鉄道車両速報ブログ管理委員会』に記載しております。