2021年7月14日、田園都市線向け8500系電車東武線乗入対応車の長津田8628Fが、廃車・解体のため、所属している長津田検車区から長津田車両工場(東急テクノシステム長津田工場)まで自力回送した。
今回廃車されたのは以下の10両
1号車 | デハ8628 | 1978年5月30日新製(東急) |
2号車 | デハ8739 | 1978年5月30日新製(東急) |
3号車 | サハ8918 | 1978年5月30日新製(東急) |
4号車 | デハ8862 | 1983年1月22日新製(東急) |
5号車 | デハ8760 | 1983年1月22日新製(東急) |
6号車 | デハ8897 | 1986年8月2日新製(東急) |
7号車 | デハ8793 | 1986年8月2日新製(東急) |
8号車 | サハ8940 | 1980年3月7日新製(東急) |
9号車 | デハ8821 | 1978年5月30日新製(東急) |
10号車 | デハ8528 | 1978年5月30日新製(東急) |
補足情報
2020系電車導入に伴う田園都市線向け8500系電車の撤退は、予定全24編成中18編成目。
8628Fは、1978年8月1日に営団地下鉄(現・東京メトロ)半蔵門線の渋谷駅-青山一丁目駅間が開業することに伴って導入された、9-2次車の編成である。この当時、新玉川線は6両編成で運行されていたため、この編成は6両編成で落成した。半蔵門線が開業した当初、営団地下鉄は半蔵門線用の車両を保有していなかったため、この編成を含む3編成(8626F・8628F・8629F)が営団地下鉄へ貸し出されていた。1979年8月12日ダイヤ改正で田園都市線と新玉川線が一体化した運行形態に変化した後も6両編成のまま運用されていたが、田園都市・新玉川線の輸送力増強を目的に、1980年3月に11-1次車で新造された車両を組み込み8両編成化された。1981年に、営団地下鉄が半蔵門線用の車両を用意したため、この編成は東急に返却された。1983年1月22日ダイヤ改正から、田園都市・新玉川線では10両編成の運行が開始されることになったため、14-2次車で新造された車両を組み込んで10両編成化された。2004年度に初期編成に組み込まれていた経年の浅い中間車を延命させるための組み換えが行われ、デハ8840号・デハ8740号を、元・8603Fのデハ8897号・デハ8793号と交換した。今後は千葉県内の施設まで陸送の後に解体されるものと思われる。
※本日(2021年7月17日)は、2回投稿しました。
今後の掲載予定
今後の掲載予定は、サブブログ『新東京周辺鉄道車両速報ブログ管理委員会』に記載しております。