2023年9月12日、横須賀線・総武線快速電車向けE217系0番台基本編成の都クラY-2編成が、廃車・解体のため、所属している鎌倉車両センター(大船駅)から、長野総合車両センター(長野駅)まで配給された。牽引はEF64-1031。
今回廃車されたのは以下の11両
11号車 | クハE217-2 | 1994年8月30日新製(川重) |
10号車 | サハE217-2 | 1994年8月30日新製(川重) |
9号車 | モハE217-2 | 1994年8月30日新製(川重) |
8号車 | モハE216-1002 | 1994年8月30日新製(川重) |
7号車 | サハE217-2003 | 1994年8月30日新製(川重) |
6号車 | サハE217-2004 | 1994年8月30日新製(川重) |
5号車 | サロE217-2 | 1994年8月30日新製(東急) |
4号車 | サロE216-2 | 1994年8月30日新製(東急) |
3号車 | モハE217-2003 | 1994年8月30日新製(川重) |
2号車 | モハE216-2003 | 1994年8月30日新製(川重) |
1号車 | クハE216-2063 | 1999年5月26日新製(JR新津) |
補足情報
横須賀線・総武線快速電車向けE217系0番台基本編成の廃車は、予定全51編成中23編成目。
都クラY-2編成は旧大船電車区が新製配置の車両で、1次車(量産先行車)グループに属する。1996年頃に新潟鐵工所で量産化改造工事を実施した際に、両先頭車は川崎重工で改めて製造された鋼体に載せ替えられている。1999年に、1号車のトイレを車椅子対応型に変更するため、8次車として新造されたクハE216-2063と交換された。なお、旧1号車は千マリR-38編成(現・都クラY-142編成)に増1号車として連結された。2006年、2004年のダイヤ改正で発生したE217系の余剰車45両を東海道線(国府津車両センター)へ転用することになり、この編成は10号車のサハE217-2を抜いた10両編成で横コツF-02編成として転属した。転属に際し、付属編成との連結に対応するため、クハE217-2に電気連結器と自動解結装置が設置された。2008年、鎌倉車両センター所属のE217系の機器更新工事期間中の予備車を確保するため、E233系3000番台の横コツE-01編成・E-51編成に置き換えられる形で東海道線から撤退して横須賀・総武線(鎌倉車両センター)に復帰した。復帰に際してはサハE217-2を10号車に連結した11両編成に戻され、2008年2月7日付でE217系として初の機器更新工事が東京総合車両センターで実施された。2012年、E217系全車両の機器更新工事が完了したことに伴い、再びサハE217-2を抜いた10両編成で東海道線(国府津車両センター)へ転用されたが、2015年3月14日ダイヤ改正で上野東京ライン開業に関連して東海道線からE217系が撤退することになったため、再びサハE217-2を組み込んだ11両編成で横須賀・総武線(国府津車両センター)に復帰していた。
この編成の撤退に伴い、東海道線(国府津車両センター)で運用されたことのあるE217系基本編成は全て廃車となった。
【廃車車両の車歴】
11・9~2号車:大船→鎌倉(2000-07-01)→国府津(2006-04-17)→鎌倉(2008-02-07)→国府津(2012-11-22)→鎌倉(2015-05-07)
10号車:大船→鎌倉(2000-07-01)→国府津(2006-04-12)→鎌倉(2008-02-07)→国府津(2012-12-10)→鎌倉(2015-05-07)
1号車:幕張→大船(1999-06-10)→鎌倉(2000-07-01)→国府津(2006-04-17)→鎌倉(2008-02-07)→国府津(2012-11-22)→鎌倉(2015-05-07)
今後の掲載予定
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