2021年5月6日、田園都市線向け8500系電車東武線乗入対応車の長津田8629Fが、廃車・解体のため、所属している長津田検車区から長津田車両工場(東急テクノシステム長津田工場)まで自力回送した。
今回廃車されたのは以下の10両
1号車 | デハ8629 | 1978年6月21日新製(東急) |
2号車 | デハ8741 | 1978年6月21日新製(東急) |
3号車 | サハ8919 | 1978年6月21日新製(東急) |
4号車 | デハ8863 | 1983年1月22日新製(東急) |
5号車 | デハ8761 | 1983年1月22日新製(東急) |
6号車 | デハ8835 | 1979年8月12日新製(東急) |
7号車 | デハ8742 | 1978年6月21日新製(東急) |
8号車 | サハ8931 | 1979年8月12日新製(東急) |
9号車 | デハ8822 | 1978年6月21日新製(東急) |
10号車 | デハ8529 | 1978年6月21日新製(東急) |
補足情報
2020系電車導入に伴う田園都市線向け8500系電車の撤退は、予定全24編成中15編成目。
8629Fは、1978年8月1日に営団地下鉄(現・東京メトロ)半蔵門線の渋谷駅-青山一丁目駅間が開業することに伴って導入された、9-2次車の編成である。この当時、新玉川線は6両編成で運行されていたため、この編成は6両編成で落成した。半蔵門線が開業した当初、営団地下鉄は半蔵門線用の車両を保有していなかったため、この編成を含む3編成(8626F・8628F・8629F)が営団地下鉄へ貸し出されていた。1979年8月12日ダイヤ改正で田園都市・新玉川線の一部列車が8両編成で運行されるようになった際に、当時在籍していた8500系は車番の若い15本(8601F~8615F)が8両編成、車番の大きい15本(8616F~8630F)が6両編成で運転されることになったが、営団地下鉄へ貸し出されている編成の中からも8両編成を用意する必要があったため、この編成が8614Fと入れ替わる形で10-2次車で新造された車両を組み込み8両編成化された。1981年に、営団地下鉄が半蔵門線用の車両を用意したため、この編成は東急に返却された。1983年1月22日ダイヤ改正から、田園都市・新玉川線では10両編成の運行が開始されることになったため、14-2次車で新造された車両を組み込んで10両編成化された。その後は編成組み換え等の対象になることはなく、38年以上に亘って同じ組成のまま運用が続けられていた。
今後の掲載予定
今後の掲載予定は、サブブログ『新東京周辺鉄道車両速報ブログ管理委員会』に記載しております。