新東京周辺鉄道車両速報ブログ

東京周辺の電車の新製・転属・廃車などに関する情報をまとめるブログです。

H0309【東急田園都市線】長津田8625Fが廃車

2020年3月25日、田園都市線向け8500系電車東武線乗入対応車の長津田8625Fが、廃車・解体のため、所属している長津田検車区から長津田車両工場(東急テクノシステム長津田工場)まで自力回送した。

今回廃車されたのは以下の10両

1号車 デハ8625 1976年12月29日新製(東急)
2号車 デハ8731 1976年12月29日新製(東急)
3号車 サハ8945 1981年3月11日新製(東急)
4号車 デハ8860 1983年1月22日新製(東急)
5号車 デハ8758 1983年1月22日新製(東急)
6号車 デハ8842 1981年12月16日新製(東急)
7号車 デハ0708 1987年3月22日新製(東急)
8号車 サハ8921 1979年8月12日新製(東急)
9号車 デハ8869 1983年9月1日新製(東急)
10号車 デハ8525 1976年12月29日新製(東急)

補足情報

2020系電車導入に伴う田園都市線向け8500系電車の撤退は、予定全24編成中7編成目。

8625Fは、1977年4月7日の新玉川線(現・田園都市線)渋谷駅-二子玉川園駅(現・二子玉川駅)間開業用として6両編成で導入された編成である。この時8次車として新製されたのはデハ8625号・デハ8731号・デハ8525号の3両だけで、残る3両には8000系のクハ8041号(付随車代用)、デハ8236号、デハ8141号を組み込んでいた。落成当初は暫定的に東横線で運用され、新玉川線開業に合わせて同線所属に変更となった。その後のダイヤ改正田園都市線との直通列車が運転されるようになって以降は同線での営業運転にも充当された(新玉川線田園都市線編入されたのは2000年8月6日)。

この編成は何度か編成組換が実施されている。最初の組み換えは1981年に実施された。東横線へ3号車のクハ8041号が転出することになったため、差し替え用として12-2次車のサハ8945号を組み込んだ。同年末には輸送力増強のため8両編成化が実施されることになり、13次車として新造されたデハ8842号と、8604Fに組み込まれていたサハ8921号(8604Fの付随車に搭載されていたSIVには初期型と改良型が混在していたため、同じ状況となっていた8609Fに新造の改良型SIV搭載車(サハ8950号)を組み込んで捻出された初期型SIVのサハ8909号と交換される形で捻出された)を組み込んだ。その後、1983年1月22日ダイヤ改正から10両編成の運転が開始されることに対応するため、14-2次車のデハ8860号とデハ8758号を組み込んだ。10両編成組成後も8000系のデハ8141号・デハ8236号は引き続き組み込まれていたが、デハ8236号は東横線(8019F)の7両編成化用として15次車のデハ8869号に、デハ8141号は東横線(8023F)の8両編成化として18-2次車のデハ0708号にそれぞれ差し替えられ、10両全てが8500系に統一された。2002年度から従来車両の置き換え用として田園都市線に5000系電車が導入された際には、8625Fは早い段階での置き換え対象から外され、その後田園都市線への5000系電車の編成単位での導入が2009年度限りで打ち切りとなったため、結果的に当初予定より長く運用されることになった。

この編成は2020年3月25日の029-102(中央林間発 各停 長津田行)が最後の営業運転となった。

※本日(2020年3月30日)は、2回投稿いたします。

今後の掲載予定

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