2021年3月12日、田園都市線向け8500系電車東武線乗入対応車の長津田8616Fが、廃車・解体のため、所属している長津田検車区から長津田車両工場(東急テクノシステム長津田工場)まで自力回送した。
今回廃車されたのは以下の10両
1号車 | デハ8616 | 1975年12月19日新製(東急) |
2号車 | デハ8716 | 1975年12月19日新製(東急) |
3号車 | サハ8916 | 1976年7月14日新製(東急) |
4号車 | デハ8853 | 1983年1月22日新製(東急) |
5号車 | デハ8751 | 1983年1月22日新製(東急) |
6号車 | デハ8844 | 1982年9月4日新製(東急) |
7号車 | デハ8722 | 1976年3月14日新製(東急) |
8号車 | サハ8952 | 1982年9月4日新製(東急) |
9号車 | デハ8816 | 1975年12月19日新製(東急) |
10号車 | デハ8516 | 1975年12月19日新製(東急) |
補足情報
2020系電車導入に伴う田園都市線向け8500系電車の撤退は、予定全24編成中13編成目。
8616Fは1975年度に落成した7-2次車の編成で、落成当初はオール電動車の4両編成だった。登場直後に田園都市線が4両編成から5両編成に増強されたことに伴ってデハ8722号を組み込んで5両編成化が実施されたものの、まもなく東横線で運用されることになったため、8617Fからデハ8717号を組み込んで6両編成化が実施された。1976年度にデハ8717号は8次車として新造されたサハ8916号に交換されている。1977年4月7日に新玉川線(現・田園都市線)渋谷駅-二子玉川園駅(現・二子玉川駅)間が開業すると田園都市線から新玉川線に転属したが、新玉川線開業祝賀列車に充当されることになった8626F(当時最新の編成だった)の中間に新車ではない8000系が3両組み込まれていることが問題視されたため、新玉川線開業前後の一時期は8626Fと中間車3両を一時的に交換していた(このため、短期間ではあるが8616Fは8000系を組み込んでいた時期があることになる)。1979年8月6日ダイヤ改正で、田園都市・新玉川線所属に変更され、ダイヤ改正以降も引き続き6両編成で運用されたが、輸送力増強のため1982年11月10日までに全ての6両編成が8両編成化されることになったため、14-1次車として新造されたデハ8844号・サハ8952号を組み込んだ。しかし8両編成に統一されていた期間は短く、1983年1月22日ダイヤ改正で10両編成での運行が開始されることになると、8616Fも10両編成化の対象編成になったため、14-2次車として新造されたデハ8853号とデハ8751号を組み込んだ。これ以降は38年間もの長きに亘って編成を組み替えることなく運用された。
※本日(2021年3月16日)は、2回投稿いたします。
今後の掲載予定
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