2021年8月25日、田園都市線向け8500系電車東武線乗入対応車の長津田8619Fが、廃車・解体のため、所属している長津田検車区から長津田車両工場(東急テクノシステム長津田工場)まで自力回送した。
今回廃車されたのは以下の10両
1号車 | デハ8619 | 1976年10月5日新製(東急) |
2号車 | デハ8725 | 1976年10月5日新製(東急) |
3号車 | サハ8936 | 1980年2月4日新製(東急) |
4号車 | デハ8856 | 1983年1月22日新製(東急) |
5号車 | デハ8754 | 1983年1月22日新製(東急) |
6号車 | デハ8847 | 1982年10月19日新製(東急) |
7号車 | デハ8781 | 1985年12月27日新製(東急) |
8号車 | サハ8955 | 1982年10月19日新製(東急) |
9号車 | デハ8818 | 1976年10月5日新製(東急) |
10号車 | デハ8519 | 1976年10月5日新製(東急) |
補足情報
2020系電車導入に伴う田園都市線向け8500系電車の撤退は、予定全24編成中20編成目。
8619Fは、1977年4月7日の新玉川線(現・田園都市線)渋谷駅-二子玉川園駅(現・二子玉川駅)間開業用として6両編成で導入された8次車編成である。この時8次車として新造されたのはデハ8619号・デハ8725号・デハ8818号・デハ8519号の4両だけで、残る2両には8000系のクハ8035号(付随車代用)とデハ8135号を組み込んでいた。落成当初は暫定的に東横線で運用され、新玉川線開業に合わせて同線所属に変更となった。その後のダイヤ改正で田園都市線との直通列車が運転されるようになって以降は同線での営業運転にも充当された(新玉川線が田園都市線に編入されたのは2000年8月6日)。
この編成は何度か編成組換が実施されている。最初の組み換えは1980年に実施された。東横線へ3号車のクハ8035号が転出することになったため、差し替え用として11-1次車のサハ8936号を組み込んだ。1982年秋には輸送力増強のため田園都市・新玉川線に残存していた全ての6両編成を8両編成化することになったため、14-1次車として新造されたデハ8847号・サハ8955号を組み込んだが、まもなく更なる輸送力増強のため10両編成化が開始されることになり、1983年1月22日ダイヤ改正に合わせて14-2次車として新造されたデハ8856号・デハ8754号を組み込んだ。10両編成組成後も8000系のデハ8135号は引き続き組み込まれていたが、1986年に東横線8000系(8015F)の8両編成化用として転出することになったため、17-2次車として新造されたデハ8781号と差し替えられ、10両全てが8500系に統一された。これ以降は編成組換が行われることは無かった。2002年度から従来車両の置き換え用として田園都市線に5000系電車が導入された際には、8619Fは早い段階での置き換え対象から外され、その後田園都市線への5000系電車の編成単位での導入が2009年度限りで打ち切りとなったため、結果的に当初予定より長く運用されることになった。
※本日(2021年8月28日)は、2回投稿しました。
今後の掲載予定
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