新東京周辺鉄道車両速報ブログ

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H0121【JR武蔵野線】千ケヨM52編成が廃車

2019年10月25日、武蔵野線向け205系0番台の千ケヨM52編成が、廃車・海外譲渡のため、所属している京葉車両センター(新習志野駅)から総合車両製作所新津事業所(新津駅)まで配給された。牽引はEF64-1032。

今回廃車されたのは以下の8両

1号車 クハ205-130 1990年8月7日新製(川重)
2号車 モハ205-355 1990年8月7日新製(川重)
3号車 モハ204-355 1990年8月7日新製(川重)
4号車 モハ205-356 1990年8月7日新製(川重)
5号車 モハ204-356 1990年8月7日新製(川重)
6号車 モハ205-273 1989年9月30日新製(川重)
7号車 モハ204-273 1989年9月30日新製(川重)
8号車 クハ204-130 1990年8月7日新製(川重)

補足情報

武蔵野線向け205系0・5000番台の撤退は、予定全42編成中26編成目。

今回廃車となった千ケヨM52編成は、2015年3月14日ダイヤ改正武蔵野線の運用数が増加することに伴い、南武線(中原電車区)から転用された編成だった。元・横ナハ9編成に、元・横ナハ6編成のうち2両を組み込んで組成されており、南武線時代の6両編成より電動車が多くなったため、5号車のモハ204-356号は補助電源装置の電動発電機(MG)を撤去していた。南武線時代にパンタグラフシングルアーム式のものに交換されており、これは千ケヨM51編成とともに、2014年度に南武線から転入した編成の特徴となっていた。

この編成は2019年10月23日の887E(府中本町発 各駅停車 新習志野行)が最後の営業運転となった。

千ケヨM52編成は武蔵野線で最後の205系0番台であった。この編成の撤退により、武蔵野線から界磁添加励磁制御の車両が消滅し、武蔵野線および京葉車両センターに所属する車両は全てIGBT素子のVVVFインバータ制御車に統一された。また、モハ204-355号・356号・273号は、JR東日本に残存する最後のモハ204形0番台だったため、千ケヨM52編成の除籍に伴いモハ204形0番台が消滅することになった(なお、JR西日本には4両が残存している)。この編成はATS線区の南武線が新製配置であるが、この編成の撤退により、武蔵野線に残存するクハ205形・クハ204形は全てATC線区(山手線か京浜東北根岸線)が新製配置の車両となった。

今後は、インドネシアのPT.Kereta Commuter Indonesiaへ譲渡される。武蔵野線からは201~208両目となり、JR東日本205系電車としては通算677~684両目(埼京・川越線180両、横浜線176両、南武線120両、武蔵野線208両)となる。2019年は192両(8両編成24本)が譲渡される予定となっており、そのうちの153~160両目(20編成目)である。

武蔵野線向け205系0・5000番台のインドネシア譲渡に当たっては、京葉車両センターで前面行先表示機と編成番号札を模した特別装飾を施している。今回、行先表示はJakarta(ジャカルタ)で背景には秋の味覚のイラストが描かれた。南武線(中原電車区)に配置されたことのある最後の205系0番台であるからか、編成札は南武線のものを模したものとなっており、通例の「26/42」ではなく「26」と記載されていたほか、使用停止済みだった種別表示幕のあった場所には「快速」と表示された。

【廃車車両の車歴】
全車両:中原→京葉(2015-03-05)

今後の掲載予定

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