2021年4月19日、有楽町線・副都心線向け7000系電車10両編成の和光第02編成(7102F)が、廃車・解体のため、所属している和光検車区から和光検車区新木場分室(新木場CR/メトロ車両工事事務所)まで自力回送した。
今回廃車されたのは以下の10両
10号車 | CT1 | 7102 | 1974年3月14日新製(川重) |
9号車 | T2 | 7202 | 1983年6月25日新製(川重) |
8号車 | M1 | 7302 | 1983年6月25日新製(川重) |
7号車 | M2' | 7402 | 1983年6月25日新製(川重) |
6号車 | Tc1 | 7502 | 1983年6月25日新製(川重) |
5号車 | Tc2 | 7602 | 1983年6月25日新製(川重) |
4号車 | M1 | 7702 | 1974年3月14日新製(川重) |
3号車 | M2 | 7802 | 1974年3月14日新製(川重) |
2号車 | M1 | 7902 | 1974年3月14日新製(川重) |
1号車 | CT2 | 7002 | 1974年3月14日新製(川重) |
補足情報
有楽町線・副都心線向け7000系電車10両編成の廃車は、予定全6編成中4編成目。
今回廃車になった7102Fは、有楽町線池袋駅-銀座一丁目駅間開業に伴って1974年度に導入された1次車編成であり、当初は5両編成だったが、1983年度の営団成増駅(現・地下鉄成増駅)-池袋駅間開業に伴って3次車の中間車を増結し10両編成になった。1997年度にB修工事とVVVFインバータ化工事が施工された。前期VVVF化編成(1996年度から1999年度に施工:3レベルインバータ方式の6M4T)に該当する。2010年2月から5月に副都心線対応工事が施工され(2010年3月9日付)、同時に後期VVVF化編成(2003年度から2005年度に施工:2レベルインバータ方式の5M5T)と同等の機器に再更新(機器更新工事が2度施工されたのは7000系ではこの編成のみ)されたため、7002号は電装解除された。
この編成は副都心線開業前の計画では6M4Tのまま副都心線対応工事が実施される予定となっていたが、7000系の改造工事が車両運用上の都合から2009年度限りで打ち切られることになり、改造工事が間に合わないことから、10000系の追加発注で置き換えられることになったものの(この時に7102Fと同じ初期VVVF化編成だった7106F・7107F・7112F・7114Fも改造対象車から外され、この4本は廃車になった)、東京メトロ所有の10両編成が不足する事態が発生したため廃車の計画が急遽撤回され、一転して副都心線対応工事が施工されたという経歴があった。そのため副都心線対応工事の施工順は一番最後だった。7000系で唯一2度目の機器更新工事が施工されたのは、改造対象から外されず2009年度までに予定通り改造された10両編成(7101F・7104F・7105F・7110F・7118F)が全て後期VVVF化編成であったことから、仕様や性能を揃える意図があったものと推測される。
今後の掲載予定
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