2019年2月27日、田園都市線向け8590系電車の長津田8694Fが、廃車のため、所属している長津田検車区から長津田車両工場(東急テクノシステム長津田工場)まで自力回送した。
今回廃車されたのは以下の10両
1号車 | デハ8694 | 1988年12月29日新製(東急) |
2号車 | デハ8185 | 1985年4月6日新製(東急) |
3号車 | サハ8397 | 1985年3月9日新製(東急) |
4号車 | デハ8295 | 1982年3月31日新製(東急) |
5号車 | デハ8195 | 1982年3月31日新製(東急) |
6号車 | デハ8283 | 1985年3月9日新製(東急) |
7号車 | デハ8183 | 1985年3月9日新製(東急) |
8号車 | サハ8398 | 1985年4月6日新製(東急) |
9号車 | デハ8285 | 1985年4月6日新製(東急) |
10号車 | デハ8594 | 1988年12月29日新製(東急) |
補足情報
田園都市線向け8590系電車の撤退は、予定全2編成中2編成目。
この編成の撤退に伴い、8090系・8590系は東急電鉄から全て引退した。
東急8590系電車は、1988年度に全10両が製造された少数形式である。1980年度から1985年度にかけて製造され、当時8両編成10本が東横線に配置されていた8090系電車を5両編成に短縮して大井町線へ転用し、編成から外された30両を8590系電車に組み込んでいた。
8695Fは、8090系電車の8083Fと8085Fの中間車3両ずつを組み込んだ8両編成で東横線に配置された編成だった。1997年3月25日ダイヤ改正で東横線の運用数が削減されると、一時的に田園都市・新玉川線へ転用されることになり、8695Fとともに1997年6月6日付で8両全てが転属した。当時は8695Fのデハ8287・デハ8187を組み込んでいた。2003年3月19日ダイヤ改正で営団半蔵門線と東武伊勢崎・日光線の相互直通運転が開始されると、少数形式である8590系は東武線乗り入れへ対応させない方針になったことと、2004年2月1日に東横線と横浜高速鉄道みなとみらい線の相互直通運転が開始することに備え、5000系1・2次車(5101F~5106F)に置き換えられる形で田園都市線からは撤退し、2003年3月15日付で当初の組成に戻して東横線へ転属した。しかし、東横線でも性能の都合から5050系5次車(5159F~5165F)に置き換えられる形で撤退することになり、元・8692Fのデハ8295・デハ8195を組み込んで2006年10月19日付で再び田園都市線へ転属していた。少数派形式であるため東武線内での乗務員訓練等は実施されず(車両側も準備工事までに留め東武線内で必要な機器は搭載しなかった)、東京メトロ半蔵門線押上駅以遠には乗り入れない限定運用を組んでいた(「サークルK」)。今回、2020系2次車(2124F~2129F)に置き換えられる形で撤退することとなった。
この編成は2019年2月27日の044-072(長津田発 準急 清澄白河行)が最後の営業運転となった。清澄白河駅到着後は折り返し回送列車となり、長津田検車区に入区していた。
今後の動向が注目される。
※本日(2019年3月3日)は、2回投稿いたします。
今後の掲載予定
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