2020年10月7日、武蔵野線向けE231系0番台の千ケヨMU22編成が、転用改造工事を終えて長野総合車両センター(長野駅)を出場し、所属している京葉車両センター(新習志野駅)まで自力回送した。
今回出場したのは以下の8両
1号車 | クハE231-20 | 2000年12月22日新製(JR新津) |
2号車 | モハE231-39 | 2000年12月22日新製(JR新津) |
3号車 | モハE230-39 | 2000年12月22日新製(JR新津) |
4号車 | サハE231-65 | 2001年1月30日新製(JR新津) |
5号車 | サハE231-59 | 2000年12月22日新製(JR新津) |
6号車 | モハE231-40 | 2000年12月22日新製(JR新津) |
7号車 | モハE230-40 | 2000年12月22日新製(JR新津) |
8号車 | クハE230-20 | 2000年12月22日新製(JR新津) |
補足情報
武蔵野線向けE231系0番台の転用改造工事出場は、33編成目(うち長野施工は10編成目)。
この編成は、常磐・成田線向けE231系0番台基本編成の東マト118編成のうち8両から改造された。武蔵野線(京葉車両センター)向けの205系電車は、中央・総武線(三鷹車両センター)から転用された209系500番台・E231系0番台・E231系900番台によって置き換えが進められているが、2018年3月17日ダイヤ改正で運用数が増加した影響で全て置き換えることができなくなっていた。そのため、2020年3月14日ダイヤ改正で運用数が減少し、車両数に余裕のあった常磐・成田線(松戸車両センター)からE231系0番台が転用されることになった。今回転用された元・東マト118編成は、2015年3月14日ダイヤ改正で上野東京ラインが開業することに伴って中央・総武線から転用された車両であり、武蔵野線での編成番号も三鷹電車区仕様のE231系を意味するMU0番台になったが、常磐・成田線時代の名残で一部の仕様が他の編成と異なっている異端車両となった。
1号車のクハE231-20号は、常磐・成田線時代の分割・併合運用に対応するため設置された電気連結器が残存しており、武蔵野線のE231系で唯一の電連装備車となった。中間車両の連結器も、4号車と5号車の間だけが密着連結器になっているが、京葉車両センター所属のE231系でこの位置が分割可能な編成は他になく(MU0~20番台とMU40番台<三鷹電車区仕様車>は3号車と4号車の間が、MU30番台<習志野電車区仕様車>は1号車と2号車、3号車と4号車、5号車と6号車、7号車と8号車の間が分割可能。6両以下にできれば検査に支障はないので、改造の手間を減らすためか4両ずつに分割できる構成にはなっていない)、また3号車と4号車の間が分割不可能なのもこの編成だけである。しかし、編成番号は他の三鷹電車区仕様車と区別されず、「MU22」になった。
この編成の転属をもって、205系置き換え用としてのE231系の転用は完了した。E231系は900番台が1編成と0番台が33編成、209系500番台は11編成の計45編成となり、運用数が43であるので、予備は2編成になる。
今後の掲載予定
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