2010年2月1日、山手線向けE231系500番台の東トウ551編成・552編成向け新4扉車各2両が、製造元の新津車両製作所(新津駅)を出場し、所属している東京総合車両センター(大崎駅)まで配給された。牽引はEF64-1031で、元八ミツB27編成(現東京総合車両センター所属事業用車)に挟まれた形であった。
今回配給されたのは以下の10両
1号車 | クハE231-27 | 2001年3月14日新製(東急) |
3号車 | モハE231-53 | 2001年3月14日新製(東急) |
4号車 | モハE230-53 | 2001年3月14日新製(東急) |
10号車 | サハE231-4651 | 2010年1月29日新製(JR新津):東トウ551編成 |
7号車 | サハE231-651 | 2010年1月29日新製(JR新津):東トウ551編成 |
10号車 | サハE231-4652 | 2010年1月29日新製(JR新津):東トウ552編成 |
7号車 | サハE231-652 | 2010年1月29日新製(JR新津):東トウ552編成 |
8号車 | モハE231-54 | 2001年3月14日新製(東急) |
9号車 | モハE230-54 | 2001年3月14日新製(東急) |
10号車 | クハE230-27 | 2001年3月14日新製(東急) |
補足情報
山手線向けE231系500番台の新4扉車の落成は、予定全104両中1~4両目。
山手線へのホームドア導入に当たり障害となったのは、6扉車の存在であった。山手線は、西日暮里駅~浜松町駅間で京浜東北線と線路を共用する場合があり、京浜東北線で運用されているE233系1000番台(全4扉車)とドアの位置を揃える必要があった。このため、現在組み込まれている6扉車(サハE230形)は全て廃車とし、新造される4扉車(サハE231形)と入れ替えることになった。
新造される4扉車は、10号車がサハE231形4600番台、7号車がサハE231形600番台と番台区分を分けられた。10号車は京浜東北線の先頭車両と同じ位置に停車することから、11号車よりの扉の位置を中央寄りにずらした特殊な配置となっている。また、この車両は将来山手線で車両の世代交代がある時に後継車両へ組み込むことを想定した車両のため、E233系と同じ複層ガラスの客室扉や、床色となっている。7号車の6000番台は10号車の4600番台よりはE231系に近い仕様となっており、客室扉は単層ガラスで、床色はグレーとなっている。
山手線所属のE233系500番台は52編成あるが、今回の計画では新しい車両から置き換えを実施する予定となっている。これは、廃車となる6扉車の部品を、新造される4扉車へ流用するにあたって、流用する部品の検査期限が組み込み先の編成の検査時期より早くならないように調整するためである。ただし、今回の4両を含めた、最初の数編成分は部品の流用元となる廃車済みの6扉車が存在しないため、新規品を採用している。
配給に当たっては、E231系電車は付随車単体だとブレーキが作動しないことから、新潟地区での公式試運転で使用する事業用車の元八ミツB27編成を伴車として使い、試運転時の編成のまま東京総合車両センターまで輸送された。
追記
この記事はYahoo!ブログから移行したものです(作業日:2019/08/10、作業コード:2-0510-0230-7217-5)今後の掲載予定
今後の掲載予定は、サブブログ『新東京周辺鉄道車両速報ブログ管理委員会』に記載しております。