2021年10月26日~28日、目黒線向け5080系電車の元住吉5187F・5190F・5189F・5186F・5184Fに組み込まれる中間車各2両(計10両)が、総合車両製作所横浜事業所を出場し、逗子駅から長津田駅まで甲種輸送された。長津田駅到着後は、長津田検車区に搬入された。
今回甲種輸送されたのは以下の10両
補足情報
目黒線向け5080系電車の増結用中間車の落成は、予定全18両中1~8両目。
現在は全列車6両編成で運行されている目黒線は、2022年度に予定されている東急新横浜線の開業及び相鉄線との相互直通運転開始に対応するため東急所属の車両は全て8両編成化されることになっている。既に3000系電車の一部編成向けに新造された中間車が出場しているが、今回は5080系電車の新造中間車が落成した。3000系電車の新造中間車が5080系に近い仕様で製造されていたこともあり、新造された車両に関しては3000系偶数編成とほぼ同じ仕様で製造された模様である。ただし、5080系では既存の車両の電動車の連結位置が異なることから、新造された車両の電動車と付随車の位置は逆転しており、4号車に1M車のデハ5480形、5号車にサハ5580形が組み込まれる。ただ、サハ5580形は5両出場したのに対してデハ5480形は3両のみの出場となっており、今回出場した10両のうち残りの2両は、新造車ではなく、元大井町線6000系に組み込まれていたデハ6300形となっている。
今回出場した先代デハ6301号(書類上はデハ6991号)・先代デハ6302号(書類上はデハ6992号)は、2017年度に実施された大井町線急行の7両編成化に対応するため製造された1M車だったが、2019年度に「Q SEAT」に対応した新造車と差し替えられて余剰(緊急予備車)になったため、運行に充当されていた期間は2年間にも満たない短い期間であった。大井町線6000系は目黒線5080系をベースに開発された形式であり機器等は5080系とほぼ同じになっていたことから、2019年9月にJ-TREC横浜事業所に入場し、5080系への編入改造工事が実施されていた。しかし、位置の異なっている車側灯は移設されておらず、外見上の差異が残っている。外装では、帯は目黒線5080系と同じに貼り替えられ、屋根も5080系同様の塗装に塗り直されている。しかし、車番と東急マークの位置(6000系と5080系では位置が異なる)は変更されていない。車番に関しては今後の組換の際に書き換えられることが予想され、今回の甲種輸送における連結順から、先代デハ6301号はデハ5489号に、先代デハ6302号はデハ5490号に改番されるものと思われる。内装に関しては、扉上の案内装置が15インチのLCDから17インチのLCDに交換された以外に殆ど手は加えられていないようであり、配色は大井町線6000系時代のままになっている。
※本日(2021年10月30日)は、2回投稿しました。
追記
新製日を記載しました。(2022-08-07)
今後の掲載予定
今後の掲載予定は、サブブログ『新東京周辺鉄道車両速報ブログ管理委員会』に記載しております。