2024年8月1日、半蔵門線向け8000系電車の鷺沼第10編成(8110F)が、廃車・解体のため、所属している鷺沼検車区から渡瀬北留置線(東武鉄道資材管理センター北館林解体所)まで自力回送した。
今回廃車されたのは以下の10両
1号車 | CT1 | 8110 | 1990年11月5日新製(東急) |
2号車 | M1 | 8210 | 1990年11月5日新製(東急) |
3号車 | T3 | 8310 | 1990年11月5日新製(東急) |
4号車 | M1 | 8410 | 1990年11月5日新製(東急) |
5号車 | Mc2 | 8510 | 1990年11月5日新製(東急) |
6号車 | Tc1 | 8610 | 1990年11月5日新製(東急) |
7号車 | T2 | 8710 | 1990年11月5日新製(東急) |
8号車 | M1 | 8810 | 1990年11月5日新製(東急) |
9号車 | M2 | 8910 | 1990年11月5日新製(東急) |
10号車 | CT2 | 8010 | 1990年11月5日新製(東急) |
補足情報
半蔵門線向け8000系電車の廃車は、予定全19編成中12編成目。
今回廃車されたのは5次車編成の8110Fである。1990年11月28日の三越前-水天宮前間延伸開業に伴って増備された編成で、この編成の10両が唯一の5次車である。また、編成単位で増備された最後の8000系でもあり、この編成より後に落成した6次車は8101F~8107Fの10両化用の中間車のみだった。8000系は全19編成にも関わらず最終増備編成が第10編成となったのは、8000系の導入開始当初は第1編成から第11編成が8両編成、第12編成から第22編成が10両編成と区別される予定になっていたためで、2次車で8両編成の第9編成が落成した次に3次車で落成した10両編成が第12編成として落成したことで、第10編成と第11編成が欠番とされることになった。その後、計画変更で8両編成の本数が減少し、10両編成の数が増加することになったため、4次車で第11編成が10両編成として落成、そして5次車として第10編成が10両編成として落成することになった。結局、8000系の編成単位での増備はこれで打ち止めとなり、第20編成以降は登場しなかったため、最終増備編成が第10編成ということになった。
B修工事は2015年7月16日に新木場カーリニューアルで実施された。最終増備編成であったためかは不明だが、B修施工順も一番最後の19編成目だった。B修工事入場直前は、東京メトロで最後のAVFチョッパ車となっていた。18000系2次車の導入によって置き換えられる形となったが、現時点で18000系2次車は落成しておらず、実際には一時的に予備を削減する形での運用離脱となった。18000系が2023年度に新規導入されなかった影響もあり、8000系の廃車発生は約1年4か月ぶりとなった。
今後の掲載予定
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