2023年6月29日、南北線向け9000系電車C編成の王子第09編成(9109F)が、B修工事と8両編成化工事を終えて新木場CR(メトロ車両工事事務所)を出場し、綾瀬検車区まで自力回送した。
今回出場したのは以下の8両
1号車 | CT1 | 9109 | 1995年12月4日新製(川重) |
2号車 | M1' | 9209 | 1995年12月4日新製(川重) |
3号車 | M2' | 9309 | 1995年12月4日新製(川重) |
4号車 | T | 9409 | (川車) |
5号車 | T' | 9509 | (川車) |
6号車 | M1 | 9609 | 1995年12月4日新製(川重) |
7号車 | M2 | 9709 | 1995年12月4日新製(川重) |
8号車 | CT2 | 9809 | 1995年12月4日新製(川重) |
補足情報
南北線向け9000系電車のB修工事出場は、9編成目(うちC編成は1編成目)。
南北線向け9000系電車の8両編成化工事出場は、1編成目(うちC編成は1編成目)。
南北線所属の車両で初めて8両編成が登場した。南北線は建設当初から最長で8両編成での運行が計画されており、1991年11月29日の駒込駅-赤羽岩淵駅間開業当初は4両編成、1996年2月3日から6両編成での運行が開始されたものの、利用者数の伸び悩みから8両編成化は見送られ続けていた。2022年4月1日から東急電鉄所属の車両で8両編成化が開始され、2023年3月18日からは相模鉄道所属の8両編成も乗り入れが開始されたものの、東京メトロ所属の車両は全て6両編成のままとなっていた。
今回、既存の9000系電車に新造中間車2両を組み込むことで8両編成化が実施されることになった。既にB修工事が実施済みのA編成・B編成(9101F~9108F)は8両編成化を想定していない機器配置に変更済みであることや、高経年であることが影響したためか8両編成化の対象から外され、C編成(9109F~9115F)、D編成(9116F~9121F)、E編成(9122F・9123F)の15本が8両編成化の対象とされた(現在は計画が変更されている可能性がある)。
今回のB修工事では、8両編成化に伴い組み込まれる増結中間車が2両とも付随車であることから、6両編成のままB修工事が実施されたA編成・B編成とは異なり9300形の電装解除は実施されず、電動車比率は4M4Tとされた。機器更新工事は実施されている。外装の帯はA編成・B編成と同様に変更された。内装工事はA編成・B編成と比較すると簡略化されているが、全ての乗降扉上部への案内用LCD設置や、全車両へのフリースペース設置(9209・9709は設置済み)は実施された。
この編成は2023年6月29日未明に新木場CRを出場した後、所属する王子検車区ではなく、千代田線の車両基地である綾瀬検車区に回送された。南北線所属車両で初めての8両編成であることや、機器更新に伴って搭載された機器の中に初採用品があることなどを考慮し、当面は深夜試運転を実施する模様である。営業運用入りは2023年度中が予定されている。
※本日(2023年7月3日)は、2回投稿します。
今後の掲載予定
今後の掲載予定は、サブブログ『新東京周辺鉄道車両速報ブログ管理委員会』に記載しております。