2020年1月29日、武蔵野線向け205系5000番台の千ケヨM5編成が、廃車・海外譲渡のため、所属している京葉車両センター(新習志野駅)から蘇我駅まで配給された。牽引はEF81-140。
今回廃車されたのは以下の8両
| 1号車 | クハ205-31 | 1986年2月24日新製(日車) |
| 2号車 | モハ205-5033 | 1988年5月27日新製(東急) |
| 3号車 | モハ204-5033 | 1988年5月27日新製(東急) |
| 4号車 | サハ205-206 | 1990年6月21日新製(川重) |
| 5号車 | サハ205-207 | 1990年6月21日新製(川重) |
| 6号車 | モハ205-5040 | 1988年6月20日新製(東急) |
| 7号車 | モハ204-5040 | 1988年6月20日新製(東急) |
| 8号車 | クハ204-31 | 1986年2月24日新製(日車) |
補足情報
武蔵野線向け205系0・5000番台の撤退は、予定全42編成中30編成目。
今回の配給は蘇我駅経由となったため、同駅で京葉臨海鉄道に引き渡され、同線の千葉貨物駅まで甲種輸送した後に千葉港から船積みされる。
今回廃車となった千ケヨM5編成は、山手線からの転出時の短編成化で余剰となった車両と、埼京・川越線で6扉車と入れ替えられた4扉車を寄せ集めて組成された編成だった。この編成は2003年12月26日に改造されてから、武蔵野線では約16年1ヶ月間使用された。検査期限などの事情から、2005年4月頃に電動車のモハ205/204-5009・5010号を、千ケヨM17編成のモハ205/204-5033号、千ケヨM20編成のモハ205/204-5040号と交換している。モハ205/204-5033は2004年10月19日に改造されており、武蔵野線では約15年3ヶ月間使用された。モハ205/204-5040は2004年10月26日に改造されており、武蔵野線では約15年3ヶ月間使用された。
1号車のクハ205-31号と、8号車のクハ204-31号は、山手線の東ヤテ31編成から転用された。205系の大転配計画が立案された当初は南武線に横ナハ47編成として転属する予定が、房総各線への205系配置計画の中止による車両再分配により武蔵野線へ配属先を変更された経緯をもつ。2・3号車のモハ205/204-5033号は、千ケヨM19編成組成に当たって編成から外された、山手線の東トウ59編成だったモハ205/204-177号から改造された。この車両はMG(電動発電機)搭載車である。4・5号車のサハ205-206号・207号は、埼京・川越線の宮ハエ15編成から転用された。6・7号車のモハ205/204-5040号は、千ケヨM21編成組成に当たって編成から外された、山手線の東トウ60編成だったモハ205/204-180号から改造された。この車両はMG搭載車である。
この編成は2020年1月25日の2377E(西船橋発 各駅停車 新習志野行)が最後の営業運転となった。この列車は京葉線内だけの運用であり、武蔵野線内で営業運転を行ったのは、同日の2177E(府中本町発 各駅停車 南船橋行)が最後だった。
今後は、インドネシアのPT.Kereta Commuter Indonesiaへ譲渡される。武蔵野線からは233～240両目となり、JR東日本205系電車としては通算709～716両目(埼京・川越線180両、横浜線176両、南武線120両、武蔵野線240両)となる。1号車車両のクハ205-31号については、元千ケヨM35編成の4号車だったサハ205-31号(武蔵野線)と番号重複が発生する。4号車車両のサハ205-206号については、元横クラH13編成の4号車だったモハ205-206号(横浜線)と番号重複が発生する。5号車車両のサハ205-207号については、元横クラH14編成の7号車だったモハ205-207号(横浜線)と番号重複が発生する。これは、インドネシアでは、クハ、モハ、サハといった日本語表記を除去するためである。
武蔵野線向け205系0・5000番台のインドネシア譲渡に当たっては、京葉車両センターで前面行先表示機と編成番号札を模した特別装飾を施している。今回、行先表示はJakarta(ジャカルタ)で、背景には温泉をイメージしたイラストが描かれた。編成札は武蔵野線205系電車の通常の編成札を模したものだった。
【廃車車両の車歴】
1・8号車：品川→山手(1985-11-01)→豊田(2003-12-26)→京葉(2004-03-13)
2・3号車：山手→東京(2004-06-01)→京葉(2004-10-19)
4・5号車：川越→豊田(2003-12-26)→京葉(2004-03-13)
6・7号車：山手→東京(2004-06-01)→京葉(2004-10-26)
今後の掲載予定
今後の掲載予定は、サブブログ『新東京周辺鉄道車両速報ブログ管理委員会』に記載しております。
