新東京周辺鉄道車両速報ブログ

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H0493【JR武蔵野線】千ケヨM20編成が廃車

2020年10月21日、武蔵野線向け205系5000番台の千ケヨM20編成が、廃車・海外譲渡のため、所属している京葉車両センター(新習志野駅)から蘇我駅まで配給された。牽引はEF81-140。

今回廃車されたのは以下の8両

1号車 クハ205-5 1985年7月9日新製(川重)
2号車 モハ205-5010 1988年2月6日新製(日立)
3号車 モハ204-5010 1988年2月6日新製(日立)
4号車 サハ205-226 1990年11月22日新製(川重)
5号車 サハ205-227 1990年11月22日新製(川重)
6号車 モハ205-5034 1988年4月28日新製(東急)
7号車 モハ204-5034 1988年4月28日新製(東急)
8号車 クハ204-5 1985年7月9日新製(川重)

補足情報

武蔵野線向け205系0・5000番台の撤退は、予定全42編成中42編成目。

今回廃車となった千ケヨM20編成は、山手線からの転出時の短編成化で余剰となった車両と、埼京・川越線で6扉車と入れ替えられた4扉車を寄せ集めて組成された編成だった。この編成は2004年10月26日に改造されてから、武蔵野線では約16年0ヶ月間使用された。検査期限などの事情から、2005年4月頃に電動車のモハ205/204-5039・5040号を、千ケヨM5編成のモハ205/204-5010号、千ケヨM17編成のモハ205/204-5034号と交換している。モハ205/204-5010は2003年12月26日に改造されており、武蔵野線では約16年10ヶ月間使用された。モハ205/204-5034は2004年10月19日に改造されており、武蔵野線では約16年0ヶ月間使用された。

1号車のクハ205-5号と、8号車のクハ204-5号は、山手線の東トウ5編成から転用された。2・3号車のモハ205/204-5010号は、千ケヨM4編成(旧・E29編成)組成に当たって編成から外された、山手線の東ヤテ45編成だったモハ205/204-138号から改造された。この車両はMG(電動発電機)搭載車である。4・5号車のサハ205-226号・227号は、埼京・川越線の宮ハエ23編成から転用された。6・7号車のモハ205/204-5034号は、千ケヨM16編成(旧・E20編成)組成に当たって編成から外された、山手線の東トウ57編成だったモハ205/204-171号から改造された。この車両はMG(電動発電機)搭載車である。

この編成は2020年10月19日の701E(府中本町発 各駅停車 新習志野行)が最後の営業運転となった。

今後は、インドネシアのPT.Kereta Commuter Indonesiaへ譲渡される。武蔵野線からは329~336両目となり、JR東日本205系電車としては通算805~812両目(埼京・川越線180両、横浜線176両、南武線120両、武蔵野線336両)となる。4号車車両のサハ205-224号については、元横クラH23編成の4号車だったモハ205-226号(横浜線)と番号重複が発生する。5号車車両のサハ205-225号については、元横クラH24編成の7号車だったモハ205-227号(横浜線)と番号重複が発生する。8号車車両のクハ204-5号については、元宮ハエ20編成の3号車だったサハ204-5号(埼京・川越線)と番号重複が発生する。これは、インドネシアでは、クハ、モハ、サハといった日本語表記を除去するためである。

武蔵野線向け205系0・5000番台のインドネシア譲渡に当たっては、京葉車両センターで前面行先表示機と編成番号札を模した特別装飾を施している。今回、行先表示はJakarta(ジャカルタ)で背景には花束のイラストが描かれ、編成札は武蔵野線205系電車の通常の編成札を模したものだった。

千ケヨM20編成の除籍に伴い、武蔵野線から205系電車が消滅した。1991年12月に8両編成での運行が開始されることに先立って、同年9月に暫定的に6両編成で導入された東トタE25編成(8両編成化後はE1編成→M61編成を経て、除籍時はM35編成)が登場して以来、約29年間の歴史に幕を下ろすこととなった。また、この編成の廃車に伴って205系5000番台とクハ205形0番台・クハ204形0番台・サハ205形がJR東日本から消滅した。モハ205-5010号とモハ204-5010号の廃車により、旧豊田電車区(現・豊田車両センター)に配置されたことのある武蔵野線用車両も消滅した。E231系・209系による205系の置き換えが開始する前の予備車両数は3編成あったが、E231系・209系への置き換え完了に伴って予備車両数は2編成に削減される(2018年3月17日ダイヤ改正で運用数が1増えたため、総配置数は変化なし)ことになったため、千ケヨM20編成を直接置き換える編成はなく、今回は予備車削減に伴う離脱という形になった。

【廃車車両の車歴】
1・8号車:品川→山手(1985-11-01)→東京(2004-06-01)→京葉(2004-10-26)
2・3号車:山手→豊田(2003-12-26)→京葉(2004-03-13)
4・5号車:川越→京葉(2004-10-26)
6・7号車:山手→東京(2004-06-01)→京葉(2004-10-19)

今後の掲載予定

今後の掲載予定は、サブブログ『新東京周辺鉄道車両速報ブログ管理委員会』に記載しております。