2020年3月6日、田園都市線向け8500系電車東武線乗入対応車の長津田8623Fが、廃車・解体のため、所属している長津田検車区から長津田車両工場(東急テクノシステム長津田工場)まで自力回送した。
今回廃車されたのは以下の10両
1号車 | デハ8623 | 1976年11月18日新製(東急) |
2号車 | デハ8729 | 1976年11月18日新製(東急) |
3号車 | サハ8943 | 1981年2月18日新製(東急) |
4号車 | デハ8865 | 1983年11月18日新製(東急) |
5号車 | デハ8763 | 1983年11月18日新製(東急) |
6号車 | デハ8866 | 1983年9月20日新製(東急) |
7号車 | デハ0706 | 1987年3月14日新製(東急) |
8号車 | サハ8960 | 1983年9月20日新製(東急) |
9号車 | デハ8867 | 1983年9月20日新製(東急) |
10号車 | デハ8523 | 1976年11月18日新製(東急) |
補足情報
2020系電車導入に伴う田園都市線向け8500系電車の撤退は、予定全24編成中6編成目。
8623Fは、1977年4月7日の新玉川線(現・田園都市線)渋谷駅-二子玉川園駅(現・二子玉川駅)間開業用として6両編成で導入された編成である。この時8次車として新製されたのはデハ8623号・デハ8729号・デハ8523号の3両だけで、残る3両には8000系のクハ8039号(付随車代用)、デハ8235号、デハ8139号を組み込んでいた。落成当初は暫定的に東横線で運用され、新玉川線開業に合わせて同線所属に変更となった。その後のダイヤ改正で田園都市線との直通列車が運転されるようになって以降は同線での営業運転にも充当された(新玉川線が田園都市線に編入されたのは2000年8月6日)。
この編成は何度か編成組換が実施されている。最初の組み換えは1981年に実施された。東横線へ3号車のクハ8039号が転出することになったため、差し替え用として12-2次車のサハ8943号を組み込んだ。その後、一時的に東横線に貸し出されたため、1982年11月10日の田園都市・新玉川線完全8両編成化時には編成組み換えを実施しなかったが、1983年に田園都市線へ返却される際に、15次車として新造された中間車5両を組み込んで10両編成化が実施された。この組み換えでは、8000系の8017Fにデハ8235号を組み込むために差し替える形でデハ8866号を、暫定的に8両編成で運用するためにサハ8960号とデハ8867号を、10両編成化時にデハ8865号とデハ8763号をそれぞれ組み込んだ。10両編成組成後も8000系のデハ8139号は引き続き組み込まれていたが、これを東横線(8009F)の8両編成化用に捻出するため、差し替え用として18-2次車のデハ0706号を組み込んだ。2002年度から従来車両の置き換え用として田園都市線に5000系電車が導入された際には、8623Fは早い段階での置き換え対象から外され、その後田園都市線への5000系電車の編成単位での導入が2009年度限りで打ち切りとなったため、結果的に当初予定より長く運用されることになった。
この編成は2020年3月6日の029-102(中央林間発 各停 長津田行)が最後の営業運転となった。
※本日(2020年3月11日)は、2回投稿いたします。
今後の掲載予定
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