2019年10月4日、武蔵野線向け205系0番台の千ケヨM65編成が、廃車・海外譲渡のため、所属している京葉車両センター(新習志野駅)から総合車両製作所新津事業所(新津駅)まで配給された。牽引はEF64-1032。
今回廃車されたのは以下の8両
1号車 | クハ205-149 | 1991年10月30日新製(川重) |
2号車 | モハ205-404 | 1991年10月30日新製(川重) |
3号車 | モハ204-404 | 1991年10月30日新製(川重) |
4号車 | モハ205-405 | 1991年10月30日新製(川重) |
5号車 | モハ204-405 | 1991年10月30日新製(川重) |
6号車 | モハ205-406 | 1991年10月30日新製(川重) |
7号車 | モハ204-406 | 1991年10月30日新製(川重) |
8号車 | クハ204-149 | 1991年10月30日新製(川重) |
補足情報
武蔵野線向け205系0・5000番台の撤退は、予定全42編成中25編成目。
今回廃車となった千ケヨM65編成は、1991年12月1日ダイヤ改正から武蔵野線で8両編成での運転が開始されることに伴って導入された、205系0番台新製配置車5編成のうちの1本であり、落成当初は東トタE5編成であった。新製から約28年0ヶ月間に亘って、一度も編成組換を行わないまま武蔵野線で運用された。クハ205/204-149号、モハ205/204-406号は205系電車のラストナンバーであり、編成単位で新製された最後の205系電車だった。
この編成は2019年10月2日の965E(西船橋発 各駅停車 新習志野行)が最後の営業運転となった。この列車は京葉線内だけの運用であり、武蔵野線内で営業運転を行ったのは、同日の665E→664E(府中本町発 各駅停車 東京行)が最後だった。
千ケヨM65編成は武蔵野線生え抜きの205系電車として最後まで運用に残っていた編成であった。他に武蔵野線で運用されている209系電車・E231系電車に武蔵野線が新製配置の車両はないため、武蔵野線から生え抜きの車両が消滅した。武蔵野線から生え抜きの車両が消滅したのは、103系電車6両が豊田電車区(現・豊田車両センター)に新製配置された1980年6月19日以来約39年4ヶ月ぶりで、1987年4月1日の国鉄分割民営化以降では初めて。
今後は、インドネシアのPT.Kereta Commuter Indonesiaへ譲渡される。武蔵野線からは193~200両目となり、JR東日本205系電車としては通算669~676両目(埼京・川越線180両、横浜線176両、南武線120両、武蔵野線200両)となる。2019年は192両(8両編成24本)が譲渡される予定となっており、そのうちの145~152両目(19編成目)である。1号車車両のクハ205-149号については、元宮ハエ26編成の4号車だったサハ205-149号(埼京・川越線)と番号重複が発生する。これは、インドネシアでは、クハ、モハ、サハといった日本語表記を除去するためである。
武蔵野線向け205系0・5000番台のインドネシア譲渡に当たっては、京葉車両センターで前面行先表示機と編成番号札を模した特別装飾を施している。今回、行先表示はJakarta(ジャカルタ)で背景にはラグビーのイラストが描かれ、編成札は武蔵野線205系電車の通常の編成札を模したものだった。
【廃車車両の車歴】
全車両:豊田→京葉(2004-03-13)
今後の掲載予定
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