新東京周辺鉄道車両速報ブログ

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Y3379【JR常磐線(特急)】水カツK70編成が転用改造工事出場

2018年11月7日~8日、常磐線特急列車向けE653系1000番台の水カツK70編成が、転用改造工事を終えて秋田総合車両センター(土崎駅)を出場し、所属している勝田車両センター(勝田駅)まで自力回送した。

今回出場したのは以下の7両

7号車 クハE653-1008 2005年2月27日新製(日立)
6号車 モハE652-1015 1998年11月25日新製(日立)
5号車 モハE653-1015 1998年11月25日新製(日立)
4号車 サハE653-1008 1998年11月25日新製(日立)
3号車 モハE652-1016 2005年2月27日新製(日立)
2号車 モハE653-1016 2005年2月27日新製(日立)
1号車 クロE652-1008 2005年2月27日新製(日立)

補足情報

7両編成8本、4両編成4本が製造されたE653系電車は、勝田電車区勝田車両センターを新製配置として、「フレッシュひたち」などで運用されていたが、E657系電車によって置き換えられ、全て新潟車両センターに転属していた。

新潟車両センターでは、7両編成は「いなほ」などで運用され、4両編成は「しらゆき」などで運用された。このうち7両編成については、運用数に対して配置数が多く、余剰車が発生している状況になっていた。

勝田車両センターでは、E657系電車導入によって「スーパーひたち」などから退き、2013年3月16日ダイヤ改正で定期運用を失った(※注)651系電車の一部を残留させて、485系電車の代替として波動輸送用として運用していた。しかし老朽化も進んでいることから、波動輸送での使用にも限界が見え始めていたことから、651系電車と同じ交直流電車であり、しかも配置数に余裕もある新潟車両センターから7両編成1本を転属させて波動輸送で使用することになり、新ニイU-108編成が転属対象に選ばれた。

新ニイU-108編成は、勝田車両センター時代は付属編成(4両編成)だった水カツK354編成に、基本編成(7両編成)だった水カツK308編成の中間車3両を組み込んで組成された編成であり、「いなほ」転用に合わせて全車普通車から1両をグリーン車に改造し、0番台から1000番台に変更されていた。勝田車両センター再転属に際しては、塗装を国鉄特急色に変更するなどの変更を行う転用改造工事を実施した。

今後は、常磐線系統を中心に、651系電車の代替として波動輸送用として運用されることになる。651系電車のうち7両編成は、2018年4月1日時点では3編成(うち1編成は運用離脱中)が勝田車両センターに所属していたが、1編成は大宮総合車両センターへ転属し、1編成は廃車となったため、現在は水カツK103編成のみが残存している。この編成がE653系電車の導入に伴って撤退することになると予想される。

※注:2013年3月16日のダイヤ改正で、E657系電車の導入が完了したため、勝田車両センター所属の651系電車は、定期運用を全て失った。しかし、2013年10月1日から2015年3月13日までは、E657系電車の改造予備とするため「フレッシュひたち」の一部列車を代走することになり、定期運用が復活した。2015年3月14日ダイヤ改正で再び定期運用を失ったが、2017年7月22日から常磐線いわき駅-竜田駅(同年10月21日からは富岡駅まで延長)間の一部の普通列車に付属編成(4両編成)が充当されることになり、定期運用が復活している。

※おことわり:編成番号は、わかり次第記載いたします。

2018/12/04編集 - 編成番号が判明したため、記載いたしました。

追記

この記事はYahoo!ブログから移行したものです(作業日:2019/11/15、作業コード:4-7515-9060-4030-6)

今後の掲載予定

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