2020年8月28日、田園都市線向け8500系電車東武線乗入対応車の長津田8615Fが、廃車・解体のため、所属している長津田検車区から長津田車両工場(東急テクノシステム長津田工場)まで自力回送した。
今回廃車されたのは以下の10両
1号車 | デハ8615 | 1975年10月1日新製(東急) |
2号車 | デハ8715 | 1975年10月1日新製(東急) |
3号車 | サハ8915 | 1976年7月10日新製(東急) |
4号車 | デハ8864 | 1983年11月15日新製(東急) |
5号車 | デハ8762 | 1983年11月15日新製(東急) |
6号車 | デハ8899 | 1986年8月10日新製(東急) |
7号車 | デハ8795 | 1986年8月10日新製(東急) |
8号車 | サハ8932 | 1979年8月12日新製(東急) |
9号車 | デハ8815 | 1975年10月1日新製(東急) |
10号車 | デハ8515 | 1975年10月1日新製(東急) |
補足情報
2020系電車導入に伴う田園都市線向け8500系電車の撤退は、予定全24編成中11編成目。
8615Fは、1975年度に田園都市線向けとして4両編成で導入された編成である。この時に7-1次車として新製されたのはデハ8615号・デハ8715号・デハ8815号・デハ8515号である。6次車(8601F~8610F)ではサハ8900形を組み込んで落成したが、7-1次車からサハ8900形に搭載される改良型の静止型インバータ(SIV)の開発が間に合わなかったことから、代わりにデハ8800形が組み込まれた。7-2次車からは改良型のSIVを搭載したサハ8900形が登場し、田園都市線の5両編成化に合わせて7-1次車編成のうち8611F~8613Fにはサハ8900形が組み込まれたが、8614F~8616Fにはデハ8700形が組み込まれることになり、この編成はデハ8723号を組み込んだ。1976年度には東横線への貸出に伴って6両編成化が実施されて、8次車のサハ8915号を組み込んだが、その後田園都市線の運用へ復帰する際にデハ8723号を編成から外し(この車両は8617Fに組み込まれた)、5両編成に短縮された。
1979年8月12日ダイヤ改正では、田園都市線の運行形態が再編され、新玉川線と一体化した運行形態に変更された。これに伴って8両編成化が実施され、10-1次車として新造されたデハ8836号・デハ8747号・サハ8932号を組み込んだ。1983年には、輸送力増強のため10両編成化されることになり、デハ8864号とデハ8762号を組み込んだ。2003年3月19日ダイヤ改正からは東武線への直通運転が開始されたため、直通運転に対応するための改造工事が実施された。2006年に、5000系の導入により置き換えられた8604Fに組み込まれていた、経年の浅いデハ8899号・デハ8795号(ともに18-1次車)を、早期の置き換え対象からは外されたこの編成の6・7号車に組み込むことになり、デハ8836号・デハ8747号(ともに10-1次車)と差し替えられた。その後、5000系の導入が打ち切りとなった影響で、この編成は予定より長く運用されることになったが、2020系4次車の導入により置き換えられることになった。
今後の掲載予定
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