2020年2月10日、田園都市線向け8500系電車東武線乗入対応車の長津田8621Fが、廃車・解体のため、所属している長津田検車区から長津田車両工場(東急テクノシステム長津田工場)まで自力回送した。
今回廃車されたのは以下の10両
1号車 | デハ8621 | 1976年12月3日新製(東急) |
2号車 | デハ8727 | 1976年12月3日新製(東急) |
3号車 | サハ8941 | 1981年1月29日新製(東急) |
4号車 | デハ8858 | 1983年1月22日新製(東急) |
5号車 | デハ8756 | 1983年1月22日新製(東急) |
6号車 | デハ8849 | 1982年10月23日新製(東急) |
7号車 | デハ0705 | 1987年3月10日新製(東急) |
8号車 | サハ8957 | 1982年10月23日新製(東急) |
9号車 | デハ8819 | 1976年12月3日新製(東急) |
10号車 | デハ8521 | 1976年12月3日新製(東急) |
補足情報
2020系電車導入に伴う田園都市線向け8500系電車の撤退は、予定全24編成中5編成目。
8621Fは、1977年4月7日の新玉川線(現・田園都市線)渋谷駅-二子玉川園駅(現・二子玉川駅)間開業用として6両編成で導入された編成である。この時8次車として新製されたのはデハ8621号・デハ8727号・デハ8819号・デハ8521号の4両だけで、残る2両には8000系のクハ8037号(付随車代用)とデハ8137号を組み込んでいた。落成当初は暫定的に東横線で運用され、新玉川線開業に合わせて同線所属に変更となった。その後のダイヤ改正で田園都市線との直通列車が運転されるようになって以降は同線での営業運転にも充当された(新玉川線が田園都市線に編入されたのは2000年8月6日)。
この編成は何度か編成組換が実施されている。最初の組み換えは1981年に実施された。東横線へ3号車のクハ8037号が転出することになったため、差し替え用として12-2次車のサハ8941号を組み込んだ。2度目の組み換えは、田園都市・新玉川線の輸送力増強を実施するための8両編成化に伴って実施され、14-1次車のデハ8849号・サハ8957号が1982年10月に組み込まれた。8両編成で運用された期間は短く、1983年1月22日ダイヤ改正で10両編成での運転が始まると同時に14-2次車のデハ8858号・デハ8756号が組み込まれた。10両編成組成後も8000系のデハ8137号は引き続き組み込まれていたが、これを東横線の8両編成化用に捻出するため、差し替え用として18-2次車のデハ0705号を組み込んだ。2002年度から従来車両の置き換え用として田園都市線に5000系電車が導入された際には、8621Fは早い段階での置き換え対象から外され、その後田園都市線への5000系電車の編成単位での導入が2009年度限りで打ち切りとなったため、結果的に当初予定より長く運用されることになった。
この編成は2020年2月10日の045-101(押上発 各停 長津田行)が最後の営業運転となった。
※本日(2020年2月14日)は、2回投稿いたします。
今後の掲載予定
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