2016年5月9日、千代田線向け6000系電車10両編成の綾瀬第01編成(6101F)が、廃車のため、所属している綾瀬検車区から新木場CR(メトロ車両工事事務所)まで自力回送した。
今回廃車されたのは以下の10両
1号車 | CM1 | 6101 | 1969年8月27日新製(川重) |
2号車 | M2 | 6201 | 1969年8月27日新製(川重) |
3号車 | T1 | 6704 | 1971年2月5日新製(川重) |
4号車 | Tc2 | 6604 | 1971年2月5日新製(川重) |
5号車 | M1 | 6301 | 1969年8月27日新製(川重) |
6号車 | M2 | 6401 | 1969年8月27日新製(川重) |
7号車 | Tc1 | 6504 | 1971年2月5日新製(川重) |
8号車 | T2 | 6804 | 1971年2月5日新製(川重) |
9号車 | M1 | 6901 | 1969年8月27日新製(川重) |
10号車 | CM2 | 6001 | 1969年8月27日新製(川重) |
補足情報
千代田線向け6000系電車の撤退は、予定全35編成中21編成目。
16000系後期車導入に伴う撤退は5編成目。
今回廃車となったのは二次試作車の6101Fである。6000系電車の試作車として1969年度に全電動車の6両編成として落成し、東西線(深川検車区)に所属して走行試験を重ねた。当時の車番は1号車から順に6011号から6016号となっていた。1970年度に量産車の導入が開始されるのに合わせて千代田線(綾瀬検車区)に転属し、1次車の増結用中間車4両(全て付随車)を組み込んだ10両編成を組成して営業運用に投入された。なお、この当時は付随車が4両連続して5号車から8号車に組み込まれる特徴的な組成となっていた。二次試作車の6両は車体の裾が長くなっているため小田急電鉄の車両限界に抵触しており、1978年に小田急小田原線との直通運転が開始された後は、小田急線に乗り入れない運用のみに限定して運用されていた。1999年1月21日にVVVFインバータ化(6M4T)とB修工事が実施され、この際に制御装置の付近は車体裾部に切り欠きが施された。2012年5月22日に電動車の連結位置を変更し、電動車の組み込み位置をバランスのよい配置に変更していた。
この編成は2016年5月9日のB905S(各駅停車 代々木上原発 綾瀬行)が最後の営業運転となった。今後は、インドネシアのPT.KAI Commuter JABODETABEKへ譲渡される見込みである。インドネシアに日本製の中古VVVFインバータ制御車が譲渡されるのは初めて。
追記
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