2023年7月11日、信越線・上越線・両毛線・吾妻線向け211系3000番台4両編成の都タカA10編成が、廃車・解体のため、所属している高崎車両センター(新前橋駅)から長野総合車両センター(長野駅)まで配給された。牽引はEF64-1031。
今回廃車されたのは以下の4両
4号車 | クモハ211-3010 | 1986年3月18日新製(日車) |
3号車 | モハ210-3010 | 1986年3月18日新製(日車) |
2号車 | サハ211-3020 | 1986年3月18日新製(日車) |
1号車 | クハ210-3010 | 1986年3月18日新製(日車) |
補足情報
信越線・上越線・両毛線・吾妻線向け211系3000番台4両編成の廃車は、3編成目。
都タカA10編成は1986年に高崎線(新前橋電車区)向けの5両編成として製造された編成だった。2006年7月以降はグリーン車を連結した基本編成の高タカC16編成の高崎方5両となっていたが、2014年の運用撤退後は4両編成に短縮(抜き取られたサハ211-3019はA19編成に供出)され、2017年3月28日にリニューアル工事を実施したうえで高崎地区のローカル運用に充当された。しかし、2023年2月27日に信越線安中駅-磯部駅間で発生した踏切事故で損傷し、自走不能となって以降は修理されずに運用離脱状態が続き、結局廃車されることになった。高崎車両センター所属の211系は、2022年3月12日ダイヤ改正以降4両編成3本が余剰になっていたため、名目上はこの余剰車整理に伴う廃車として扱われたものとみられる。実際は、同改正以降運用から離脱して休車となっていたA25編成が、A10編成の被災直後に運用復帰しているため、廃車予定だったA25編成を延命させることでA10編成を事故廃車にしたものと推測できる。
【廃車車両の車歴】
全車両:新前橋→高崎(2005-12-10)
今後の掲載予定
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