新東京周辺鉄道車両速報ブログ

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H0939【京成本線】宗吾3748編成が転用改造工事出場

2021年12月1日、京成本線向け3700形電車6両編成の宗吾3748編成が、転用改造工事を終えて宗吾工場を出場した。

今回出場したのは以下の6両

1号車 モハ3741←モハ7811 1995年2月3日新製(日車)
2号車 モハ3742←モハ7815 1995年2月3日新製(日車)
3号車 サハ3743←サハ7813 1995年2月3日新製(日車)
4号車 サハ3746←サハ7816 1995年2月3日新製(日車)
5号車 モハ3747←モハ7817 1995年2月3日新製(日車)
6号車 モハ3748←モハ7818 1995年2月3日新製(日車)

補足情報

この編成は元々京成電鉄3700形電車の3748編成(8両編成)であったが、2015年3月から北総鉄道にリースされ、同社の7300形電車(7818編成)として運用されていた。しかし、2020年6月12日に青砥駅構内で発生した脱線事故によりモハ7812号が損傷して以降は運用から離脱し、2021年6月30日付で北総鉄道から除籍されていた。2021年10月31日に、この編成のうち6両が後述の改造をカラー帯の貼り替え以外を済ませた状態で印旛車両基地から宗吾車両基地まで回送され、京成電鉄へ名実ともに返却された。北総鉄道には2018年2月から無線改修工事中の予備車として3700形(北総では7300形)が1編成リースされていたため、この分の予備車削減で北総の保有車両数減少には対応可能とみられる。

この編成は北総鉄道から返却されることが決定して以降は京成仕様への復旧が進められることになった。しかし、事故で損傷した旧モハ7812号の復旧は断念することになり、従来の8両編成から6両編成に短縮して対応することになった。京成3700形には元々6両編成も存在していたが、6両編成の場合は8両編成で4号車・5号車に相当する車両が欠車になるところ、2号車になる車両が編成から外されることになってしまったため、旧モハ7812号の代わりに5号車だった旧モハ7815号を連結することになった。旧モハ7812号はパンタグラフを2基搭載していたが、旧モハ7815号には1基しか搭載していないため、京成復帰に合わせて1基増設する工事が実施されている。車番は原則通り京成時代の番号に復されることになったが、旧モハ7815号だけは編成組換に至った経緯も考慮したのか、北総リース前の車番であるモハ3745号ではなく、旧モハ7812号の北総リース前の車番だったモハ3742号に変更されている。

この編成は今後、このまま6両編成として運用されることになる。事故で損傷した旧モハ7812号(先代モハ3742号)と余剰になった旧モハ7814号(モハ3744号)は北総カラーのまま北総鉄道印旛車両基地に留置されており、今後の動向が注目される。

※本日(2021年12月5日)は、2回投稿しました。

追記

この編成の代替で北総鉄道にリースされる編成がある模様です。(2021-12-08)

今後の掲載予定

今後の掲載予定は、サブブログ『新東京周辺鉄道車両速報ブログ管理委員会』に記載しております。