新東京周辺鉄道車両速報ブログ

東京周辺の電車の新製・転属・廃車などに関する情報をまとめるブログです。

H0843【東急目黒線】元住吉3001F・3011F・3013F向け増結中間車が落成・甲種輸送

2021年9月14日~15日、目黒線向け3000系電車の元住吉3001F・3011F・3013Fに組み込まれる中間車各2両(計6両)が、製造元の総合車両製作所横浜事業所を出場し、逗子駅から長津田駅まで甲種輸送された。長津田駅到着後は、長津田検車区に搬入された。

今回甲種輸送されたのは以下の6両

元住吉3001F
4号車 サハ3401 2021年9月24日新製(J-TREC横浜)
5号車 デハ3501 2021年9月24日新製(J-TREC横浜)
元住吉3011F
4号車 サハ3411 2021年9月24日新製(J-TREC横浜)
5号車 デハ3511 2021年9月24日新製(J-TREC横浜)
元住吉3013F
4号車 サハ3413 2021年9月24日新製(J-TREC横浜)
5号車 デハ3513 2021年9月24日新製(J-TREC横浜)

補足情報

目黒線向け3000系電車の増結用中間車の落成は、予定全26両中1~6両目。

2022年度予定の東急新横浜線開業・相鉄線との相互直通運転開始に先立って同年度から開始される目黒線の一部列車8両編成化に備えて、既存の3000系電車(6両編成)に組み込む増結用中間車が登場した。3000系電車は1999年から2001年に導入された形式であり、2001年落成の3次車以来、約20年ぶりの増備となった。車両の仕様としては、同時に8両編成化を実施する5080系の増結用中間車(現在未登場)と可能な限り仕様を揃えた模様であり、車体の形状や窓の形などが5080系と同じ仕様になっているほか、一部の機器や部品などでは5000系列の廃車発生品が流用されている(例として、サハ3411号・サハ3413号の台車は、東急車輛の銘板が付いた中古品である)。内装は2020系列の意匠を一部取り入れたものになっているが、同様に2020系列の意匠を取り入れた東横線5050系5178Fやデハ4611号・サハ4711号とは異なり、ハイバックシートは採用されていない。3000系は目黒線で運用が開始された当初から将来的な8両編成化を想定されており、現4号車のサハ3500形(今回新造された車両とは異なる)は8両編成化時に電装化改造を行って、現5号車の1M車デハ3400形(同)とユニットを組むことも想定された設計になっていたが、改造工期の都合からか電装化準備された設計を活用することはなく、今回は1M車の電動車が新造されている。

今回出場した車両は4号車のサハ3400形が3両と、5号車のデハ3500形が3両の計6両であり、近年の東急の付番法則を踏まえると、3001F・3011F・3013Fの3号車と4号車の間に組み込まれるものとみられる。ただ、3400形・3500形とも既存の車両に存在していて車番が重複していることから、8両編成化が実施される際には既存の車両の改番は不可避であり、3000系の付番法則自体が5000系以降の形式もしくは9020系と同様のものに変更されることが予想される。なお、新造された車両の車番と号車番号は5080系と同じフォントで車体に直接記載されており、5080系とは異なるフォントでプレートに記載・設置している方式の既存車両とはこの点も変更されている。

※本日(2021年9月17日)は、2回投稿しました。

追記

新製日を記載しました。(2022-08-07)

今後の掲載予定

今後の掲載予定は、サブブログ『新東京周辺鉄道車両速報ブログ管理委員会』に記載しております。