2020年10月2日~5日、半蔵門線向け18000系電車の鷺沼第21編成(18101F)が、製造元の日立製作所鉄道ビジネスユニット笠戸事業所を出場し、下松駅から長津田駅まで甲種輸送された。長津田駅到着後は、鷺沼検車区に搬入された。
今回甲種輸送されたのは以下の10両
1号車 | CT1 | 18101 | 2021年6月18日新製(日立) |
2号車 | M | 18201 | 2021年6月18日新製(日立) |
3号車 | T | 18301 | 2021年6月18日新製(日立) |
4号車 | M | 18401 | 2021年6月18日新製(日立) |
5号車 | Tc1 | 18501 | 2021年6月18日新製(日立) |
6号車 | Tc2 | 18601 | 2021年6月18日新製(日立) |
7号車 | M | 18701 | 2021年6月18日新製(日立) |
8号車 | T | 18801 | 2021年6月18日新製(日立) |
9号車 | M | 18901 | 2021年6月18日新製(日立) |
10号車 | CT2 | 18001 | 2021年6月18日新製(日立) |
補足情報
半蔵門線向け18000系電車の落成は、予定全19編成中1編成目。
東京メトロの新型車両・18000系電車が登場した。半蔵門線では現在8000系と08系が運用されているが、このうち8000系は1980年から1994年にかけて製造され、古い車両では製造後40年が経過している。B修工事も最初に施工された編成は施工後15年が経過しており、車齢が高くなっている。半蔵門線では今後、CBTCを導入するなど、大規模な設備更新が予定されていることもあり、8000系は全て新型車両で置き換えられることになった。
半蔵門線への新造車両導入は、2003年2月21日に入籍した鷺沼第56編成(08-106F)以来で、2004年4月1日の東京メトロ発足以降では初めてである。東京メトロ発足以降、東西線は2004年11月21日(深川第40編成/05-140F)、有楽町・副都心線(副都心線は2008年6月14日開業)は2006年8月3日(和光第41編成/10101F)、南北線は2009年4月29日(王子第23編成/9123F)、千代田線は2010年10月16日(綾瀬第42編成/16102F)、銀座線は2012年1月10日(上野第51編成/1101F)、日比谷線は2016年12月5日(千住第51編成/13101F)、丸ノ内線は2019年2月1日(中野第01編成/2101F・中野第02編成/2102F)に民営化後初めての新造車両が投入されており、18000系の導入により、東京メトロの全ての路線に民営化後の新製車両が投入されたことになる。
今回登場した18000系は、有楽町・副都心線向けの17000系と仕様が近づけてあり、インテリアデザインは半蔵門線のラインカラーであるパープルを基調としたものになった。電動車は10両中4両。2021年度上半期の営業運転入りが予定されている。
今回の車両搬入に当たっては、半蔵門線が他の東京メトロ線やJR線と直接線路が繋がっていないことから、東急電鉄との授受線がある長津田駅までJR線を甲種輸送後、東急線内を東急電鉄所属の車両に牽引される形で、鷺沼車両基地まで輸送された。JR横浜線内の有効長の都合(機関車を含めて8両のため、実質7両までしか輸送できない)から、横浜線内を輸送する3日目と4日目は5両ずつの輸送になった。
追記
編成番号と新製日を記載しました。(2021-11-14)
編成番号を訂正しました。(2022-05-23)
今後の掲載予定
今後の掲載予定は、サブブログ『新東京周辺鉄道車両速報ブログ管理委員会』に記載しております。