2020年1月23日、東上線向け30000系電車の森林公園31606+31406Fが、転用改造工事を終えて南栗橋車両管区を出場し、所属している森林公園検修区まで回送した。東武鉄道線内は自力回送、秩父鉄道線内は電気機関車牽引による甲種輸送だった。
今回出場したのは以下の10両
10号車 | クハ31606 | 1999年11月4日新製(東急) |
9号車 | モハ32606 | 1999年11月4日新製(東急) |
8号車 | モハ33606 | 1999年11月4日新製(東急) |
7号車 | サハ34606 | 1999年11月4日新製(東急) |
6号車 | モハ35606 | 1999年11月4日新製(東急) |
5号車 | サハ36606←クハ36606 | 1999年11月4日新製(東急) |
4号車 | サハ31406←クハ31406 | 1999年3月8日新製(富士) |
3号車 | モハ32406 | 1999年3月8日新製(富士) |
2号車 | モハ33406 | 1999年3月8日新製(富士) |
1号車 | クハ34406 | 1999年3月8日新製(富士) |
補足情報
東上線向け30000系電車の転用改造工事出場は、14編成目。
30000系電車の森林公園転属は、2015年1月15日付で転属した31602+31402F以来、約5年ぶりである。
30000系電車は。伊勢崎線と地下鉄半蔵門線の相互直通運転に対応した車両として1996年から2003年にかけて6両編成、4両編成各15本が導入され、2003年3月19日以降は半蔵門線直通線用車両として運用された。しかし、6両編成と4両編成の連結部が東急田園都市線内で最も混雑する位置と重なるなどの問題があったことから、10両貫通編成の50050型の導入によって置き換えが進められた。しかし、東急田園都市線内から伊勢崎線太田駅まで運転される臨時列車「フラワーエクスプレス」では分割併合を実施する都合上、10両貫通編成の50050型に統一することはできなかったため、30000系は2編成だけ置き換えられずに残存していた。ところが、「フラワーエクスプレス」は2010年を最後に運転されなくなったため現在も30000系を残しておく必要性はなくなっており、半蔵門線直通運用の車種統一のために東上線所属の50000型とのトレードが実施されることになり、31606F・31406Fは51008Fとの入れ替わりで東上線(森林公園検修区)に転属することになった。転属に当たっては、東上線では分割併合がないため、中間封じ込めになるクハ36606・クハ31406は運転台を撤去した上で連結部に転落防止幌を設置する簡易中間車化改造や、運転台が残る両先頭車のクハ31606・クハ34406もグラスコックピット化や電気連結器の撤去など、既に東上線配置になっている編成と同様の転用改造工事が実施された。東上線転用後は不要になる半蔵門線直通用の機器も撤去されており、こちらは51008Fへ流用されるものとみられる。
※本日(2020年1月26日)は、2回投稿いたします。
今後の掲載予定
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