新東京周辺鉄道車両速報ブログ

東京周辺の電車の新製・転属・廃車などに関する情報をまとめるブログです。

H0055【東急東横線】元住吉5178Fと4111Fのうち2両が落成、サハ5518が修理出場・甲種輸送

2019年8月27日~29日、東横線向け5050系電車8両編成の元住吉5178Fと、同10両編成の元住吉4111Fのうち2両が落成、東横線向け5000系電車の元住吉5118Fのうち1両が修理を終えて総合車両製作所横浜事業所を出場し、逗子駅から長津田駅まで甲種輸送された。長津田駅到着後は、長津田検車区に搬入された。

今回甲種輸送されたのは以下の11両

1号車 クハ5178 2019年11月5日新製(J-TREC横浜):元住吉5178F
2号車 デハ5278 2019年11月5日新製(J-TREC横浜):元住吉5178F
3号車 デハ5378 2019年11月5日新製(J-TREC横浜):元住吉5178F
4号車 サハ5478 2019年11月5日新製(J-TREC横浜):元住吉5178F
5号車 サハ5518 2003年1月30日新製(東急):元住吉5118F
5号車 サハ5578 2019年11月5日新製(J-TREC横浜):元住吉5178F
6号車 デハ5678 2019年11月5日新製(J-TREC横浜):元住吉5178F
7号車 デハ5778 2019年11月5日新製(J-TREC横浜):元住吉5178F
8号車 クハ5878 2019年11月5日新製(J-TREC横浜):元住吉5178F
6号車 デハ4611 2020年3月13日新製(J-TREC横浜):元住吉4111F
7号車 サハ4711 2020年3月13日新製(J-TREC横浜):元住吉4111F

補足情報

今回は、5178Fが8両編成として落成し、4111Fは中間車2両のみが落成した他、J-TREC横浜事業所で修理が行われていたサハ5518号もまとめて出場することになり、計11両の甲種輸送となった。甲種輸送時、4111Fの2両は5178Fの横浜方に連結され、サハ5518号は5178Fの4号車と5号車の間に連結されていた。2日目と3日目はサハ5518号とサハ5578号の間で分割し、サハ5578号からサハ4711号の7両が2日目の8月28日に、クハ5178号からサハ5518号の5両が8月29日に、長津田検車区に搬入された。

5178Fは、2014年2月14日深夜(15日未明)に元住吉駅で発生した追突事故により廃車となった車両の代替として新造された。この事故は、元住吉駅に停車中であったY516F(当時、横浜高速鉄道所属)に5155Fが追突したもので、この2編成は事故により運用不能の状態となった。8両編成2本が失われて以降は、8両編成が不足したため本来は10両編成である4000番台編成のうち1本を8両編成に短縮する対応が取られ、2016年9月13日付で5177Fを新造する対応が取られていたが、依然として10両編成が1本不足する状態となっていた。2017年5月31日付で東急所属の5156Fと横浜高速鉄道所属のY516Fの交換が実施され(車齢を考慮して現物賠償になったものと思われる。横浜高速鉄道移籍後5156FはY517Fに改番しY500系電車に編入された)、東急所属に変更となったY516Fは2017年6月21日付、5155Fは2017年7月27日付で除籍された。2019年7月8日からは平日の8両編成の運用のうち1つが10両編成の運用に変更されたため(実際には2019年7月1日~5日も10両編成で代走した)、8両編成に短縮されていた4105Fが10両編成に戻されていた。これにより4000番台は全て10両編成に戻り、8両編成だけが1本減少した状態になっていたが、5178Fが新造されたことで、5年半ぶりに追突事故以前の車両数である、10両編成10本(4101F~4110F)、8両編成30本(5118F・5119F・5121F・5122F・5151F~5154F・5157F~5178F)に戻ったことになる。車両の仕様は、5177Fをベースに一部改良が実施されたものとなっている。田園都市線大井町線目黒線では2020系シリーズ(2020系・6020系・3020系)の導入が実施されていることから、5000系シリーズの編成単位での新造はこれが最後になるものとみられる。

サハ5518号は、8両編成である5118Fの5号車に組み込まれている車両である。2003年1月30日に5104F(田園都市線)として落成したうちの1両であったが、同編成へ6扉車が2両組み込まれたことに伴って5107F(田園都市線)へ組み換えられ、5107Fの6扉車が3両に増加した際に田園都市線では余剰となって東横線の5118Fに組み込まれることになったものである。この車両は2018年10月25日深夜(26日未明)に、西武池袋線大泉学園駅-保谷駅間で発生した踏切事故によって被災し、2019年3月22日から23日にかけて長津田車両工場からJ-TREC横浜事業所まで陸送され、入場していた。今回、損傷した台車や機器の一部が交換されているが、車体の代替新造は免れており、新造当初の車体のまま出場した。

デハ4611号とサハ4711号は、車番と搭載機器から、10両編成の4111Fの6号車と7号車として運用されることが予想される車両である。今回、4111Fの1~5・8~10号車は登場していないが、出場時期を分けなければならない理由はないことから、既存の8両編成を改番した上で組み込むものと思われるが、具体的な使用方法は不明である。同時にJ-TREC横浜事業所を出場した5178Fには既存車両同様に会社ロゴマークの掲出と社名表記(英語のみ)があったが、この2両ではどちらも省略されていることから、2019年10月1日に予定されている東急の鉄道事業分社化(分社化に伴い、車両に記載される英語社名が「TOKYU CORPORATION」から「TOKYU RAILWAYS」に変更となる)までは運用されないものと思われる。

追記

新製日を記載しました。(2020-07-01)

今後の掲載予定

今後の掲載予定は、サブブログ『新東京周辺鉄道車両速報ブログ管理委員会』に記載しております。