新東京周辺鉄道車両速報ブログ

東京周辺の電車の新製・転属・廃車などに関する情報をまとめるブログです。

Y0201【JR常磐線(各駅停車)】東マト71編成が廃車

2010年1月5日、常磐線各駅停車向け207系900番台の東マト71編成が、廃車・解体のため、所属している松戸車両センター(松戸駅)から長野総合車両センター(北長野駅)まで配給された。牽引はEF64-1031。

今回廃車されたのは以下の10両

10号車 クハ207-901 1986年11月7日新製(川重)
9号車 モハ207-901 1986年11月7日新製(川重)
8号車 モハ206-901 1986年11月7日新製(川重)
7号車 サハ207-901 1986年11月10日新製(東急)
6号車 モハ207-902 1986年11月7日新製(川重)
5号車 モハ206-902 1986年11月7日新製(川重)
4号車 サハ207-902 1986年11月10日新製(東急)
3号車 モハ207-903 1986年11月10日新製(東急)
2号車 モハ206-903 1986年11月10日新製(東急)
1号車 クハ206-901 1986年11月7日新製(川重)

補足情報

207系900番台国鉄時代に1編成だけ導入された、VVVFインバータ制御の試作編成だった。導入路線は、路線事情が特殊で、電機子チョッパ制御の203系が在籍し、地下鉄千代田線との相互直通運転を行っている都合で高い加減速性能が求められており、かつ1986年11月1日ダイヤ改正で所要車両数の増加があった常磐緩行線に決まり、導入されていた。車体構造は当時導入が進んでいた通勤型の205系に準じているが、地下鉄直通用車両であることや、VVVFインバータ制御を採用したことから細部に相違点が見られ、形式も207系と分けられた。

VVVFインバータ制御を採用した車両を実際に営業運転に投入することで、VVVFインバータ制御車の量産化はまだコスト的に見合わないと判断されたことや、常磐緩行線の更なる運用増もなかったことから、207系電車の第2編成は結局製造されず、900番台の1編成のみの体制となっていた。

試験終了後は203系、209系と共通運用となっていたが、E233系2000番台の導入によって203系と207系の置き換えが発表されると、207系は1編成のみの所属で搭載している機器も特殊であることから、203系の置き換えに先行して引退することとなり、2009年12月5日限りで営業運転から撤退していた。

【廃車車両の車歴】
全車両:松戸(転属歴なし)

追記

この記事はYahoo!ブログから移行したものです(作業日:2019/08/11、作業コード:2-0510-0101-7868-0)

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