2020年6月11日、中央線快速電車向けE233系0番台10両貫通編成の八トタT71編成が、製造元の総合車両製作所横浜事業所(逗子駅)を出場し、所属している豊田車両センター(豊田駅)まで自力回送した。
今回落成したのは以下の10両
1号車 | クハE233-71 | 2020年6月12日新製(J-TREC横浜) |
2号車 | モハE233-71 | 2020年6月12日新製(J-TREC横浜) |
3号車 | モハE232-71 | 2020年6月12日新製(J-TREC横浜) |
4号車 | モハE233-271 | 2020年6月12日新製(J-TREC横浜) |
5号車 | モハE232-271 | 2020年6月12日新製(J-TREC横浜) |
6号車 | サハE233-543 | 2020年6月12日新製(J-TREC横浜) |
7号車 | サハE233-43 | 2020年6月12日新製(J-TREC横浜) |
8号車 | モハE233-443 | 2020年6月12日新製(J-TREC横浜) |
9号車 | モハE232-443 | 2020年6月12日新製(J-TREC横浜) |
10号車 | クハE232-68 | 2020年6月12日新製(J-TREC横浜) |
補足情報
中央線快速電車向けのE233系が落成するのは12年ぶりである。今回出場したのは10両貫通編成の八トタT71編成で、43編成目の基本編成となった。
中央線快速電車では2023年度末からグリーン車2両を組み込んだ12両編成化が実施されることになっており、組み込み対象となる58編成のE233系電車では、4号車(12両編成化後は6号車)へのトイレ設置と、モハE232形200番台で補助電源装置である静止型インバータ(SIV)の増設が実施されることになった。この工事は2019年度から始まっており、改造工事期間中の予備車を確保する目的で209系1000番台2編成が2019年3月16日ダイヤ改正から中央線快速電車の運用に投入されたほか、2015年度には青梅・五日市線で余剰になっていたE233系を転用した八トタH59編成も登場していた。これまでは余剰車を寄せ集めることで予備車の確保が実施されていたが、今回は車両の新造で対応されることになった。
今回落成した編成は、トイレが設置されておらず、編成中のSIVが2台であることなどから、グリーン車組込に対応していない状態で落成したことになる。工事終了までに既存の編成同様に改造工事が実施されるか、または工事終了後に実施されることが予想される、予備車の削減で他路線へ転用されることを前提として、未対応の状態で落成した可能性が考えられる。
今後の掲載予定
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