新東京周辺鉄道車両速報ブログ

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Y3597【JR武蔵野線】千ケヨM35編成が廃車

2019年5月17日、武蔵野線向け205系5000番台の千ケヨM35編成が、廃車・海外譲渡のため、所属している京葉車両センター(新習志野駅)から総合車両製作所新津事業所(新津駅)まで配給された。牽引はEF64-1030。

今回廃車されたのは以下の8両

1号車 クハ205-145 1991年9月27日新製(川重)
2号車 モハ205-5069 1991年9月27日新製(川重)
3号車 モハ204-5069 1991年10月8日新製(川重)
4号車 サハ205-31 1985年9月11日新製(日立)
5号車 サハ205-32 1985年9月11日新製(日立)
6号車 モハ205-5070 1991年9月27日新製(川重)
7号車 モハ204-5070 1991年9月27日新製(川重)
8号車 クハ204-145 1991年9月27日新製(川重)

補足情報

武蔵野線向け205系0・5000番台の撤退は、予定全42編成中16編成目。

今回廃車となった千ケヨM35編成は、1991年12月1日ダイヤ改正から武蔵野線で8両編成での運転が開始されることに伴って導入された、205系0番台新製配置車5編成のうちの1本であり、落成当初は東トタE1編成であった。この編成は、ダイヤ改正を待たずに103系電車の組み換えを実施する都合から、暫定的に6両編成で落成しており(1991年9月27日付)、この時に外されていた2両は次の東トタE2編成(現・千ケヨM62編成)と同時に落成している(1991年10月8日付)。2004年3月12日付で京葉電車区(現・京葉車両センター)に転属、同年10月16日付で武蔵野線向け205系電車の編成番号が整理され、千ケヨM61編成となった。

2001年度から実施された、中央・総武線と山手線へのE231系電車導入に伴う205系電車の大転配では、武蔵野線生え抜きの編成については計画に一切関わらない予定であったが、2004年10月16日ダイヤ改正で埼京・川越線(川越車両センター)の運用数が増加することになり、山手線から武蔵野線に転用される予定だった205系電車10両が埼京・川越線へ転用されることになった(東トウ54編成→宮ハエ32編成)。これに伴い武蔵野線には別の車両を転用することになり、209系3100番台導入により山手線から八高・川越線への転用が取りやめとなった8両と、転用先がなく余剰になるはずだった付随車2両を活用することになったが、確保できる電動車ユニットが1組減少したことから、当初は改造の予定ではなかった武蔵野線生え抜きの205系0番台(6M2T)のうち1編成を5000番台(4M4T)へ改造することになり、千ケヨM61編成がその対象に選ばれた。

千ケヨM61編成は、モハ205/204-393号を千ケヨM32編成に供出することになったが、新設するMG(電動発電機)の整備が間に合わなかったため同編成にはMG非搭載のモハ204-393号に代わってMG搭載車のモハ204-392号を供出した。このため、モハ205-5069号はモハ205-392号、モハ204-5069号はモハ204-393号をそれぞれ種車とするユニット替えが実施された。モハ205/204-5070号はモハ205/204-394号から改造された。モハ205/204-394は、205系5000番台の種車となった車両では最も番号の大きい車両である。モハ205-393号とモハ204-392号を供出した分については、山手線の東トウ16編成に組み込まれており、八高・川越線宮ハエ87編成のクハ205/204-3007号への改造が取りやめとなったサハ205-31号・32号を組み込んだ。改造は2005年12月5日付であり、編成番号も5000番台化に伴ってM35に変更されている。

この編成は2019年5月13日の2315E(府中本町発 各駅停車 新習志野行)が最後の営業運転となった。

今後は、インドネシアのPT.Kereta Commuter Indonesiaへ譲渡される。武蔵野線からは121~128両目となり、JR東日本205系電車としては通算597~604両目(埼京・川越線180両、横浜線176両、南武線120両、武蔵野線128両)となる。2019年は192両(8両編成24本)が譲渡される予定となっており、そのうちの73~80両目(10編成目)である。1号車車両のクハ205-145号については、元横クラH25編成の5号車だったサハ205-145号(横浜線)と番号重複が発生する。これは、インドネシアでは、クハ、モハ、サハといった日本語表記を除去するためである。

サハ205形の現存最若番だったサハ205-31号が除籍されたことに伴い、サハ205形の現存最若番車両は、千ケヨM22編成の4号車に組み込まれているサハ205-63号になった。なお、仙石線(仙台車両センター)にはこれよりも若い番号のサハ205形を種車とした、クハ205/204形3100番台が在籍している。

武蔵野線向け205系0・5000番台のインドネシア譲渡に当たっては、京葉車両センターで前面行先表示機と編成番号札を模した特別装飾を施している。今回は、この編成がLED式の表示機を搭載した編成(千ケヨM28編成~千ケヨM36編成)であることからLED表示をイメージした紙が掲出され、種別はむさしのドリーム、行先表示はジャカルタ(Jakarta)と表示された。編成札は、武蔵野線205系電車の通常の編成札を模したものだった。

【廃車車両の車歴】
1~3・6~8号車:豊田→京葉(2004-03-13)
4・5号車:品川→山手(1985-11-01)→東京(2004-06-01)→京葉(2005-12-05)

追記

この記事はYahoo!ブログから移行したものです(作業日:2019/09/04、作業コード:5-3555-1020-5030-6)

今後の掲載予定

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