新東京周辺鉄道車両速報ブログ

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Y3374【JR中央線(快速)】八トタ81編成が転用改造工事出場

2018年11月5日、中央線快速電車向け209系1000番台の八トタ81編成が、転用改造工事を終えて大宮総合車両センター(大宮駅)を出場し、所属している豊田車両センター(豊田駅)まで自力回送した。

今回出場したのは以下の10両

1号車 クハ209-1001 1999年8月24日新製(東急)
2号車 モハ209-1001 1999年8月24日新製(東急)
3号車 モハ208-1001 1999年8月24日新製(東急)
4号車 サハ209-1001 1999年8月24日新製(東急)
5号車 モハ209-1002 1999年8月24日新製(東急)
6号車 モハ208-1002 1999年8月24日新製(東急)
7号車 サハ209-1002 1999年8月24日新製(東急)
8号車 モハ209-1003 1999年8月24日新製(東急)
9号車 モハ208-1003 1999年8月24日新製(東急)
10号車 クハ208-1001 1999年8月24日新製(東急)

補足情報

中央線快速電車向け209系1000番台の転用改造工事出場は、1編成目。

この編成は、常磐線各駅停車向け209系1000番台の東マト81編成から改造された。

中央線快速電車では、2023年度末までにグリーン車を2両組み込んだ12両編成化と、トイレの設置を行う改造工事が予定されている。対象となるのはE233系0番台の10両編成58本であるが、改造工期の都合から予備車を増やす必要があった。1編成分については、運用数の削減があり、中央線快速電車向けのE233系0番台と共通仕様のため無改造で転用できる青梅・五日市線から、6両+4両分割編成の「八トタH59編成」を2015年度に転用したが、1編成だけではまだ不足しているため、この不足分を補うために更なる転用が実施されることになった。

この予備車については、グリーン車組み込みとトイレ設置が終わり次第撤退することになるため、E233系0番台の追加製造ではなく、他路線の余剰車や廃車予定車両を一時的に配置することで対応することになり、E233系2000番台の導入と予備車の削減により常磐線各駅停車から撤退した209系1000番台を転用することになった。209系1000番台は地下鉄千代田線直通に対応するためストレート車体となっているが、E233系0番台の分割編成(貫通編成で運転される運用(T運用)は、貫通編成(T編成)の配置数(42編成)より多い(43運用)ため、予備車が共通化されている分割編成(H編成)で運転されることは珍しくない)は、拡幅車体ではあるものの中間に制御車を組み込んでいるため209系1000番台より定員が12人少なく、定員は問題にならなかったものと思われる。

今回の転用については、あくまで約5年程度の暫定的な配置であり、不要となれば廃車になる可能性もあることから、最小限の改造のみに留められた。路線識別帯の中央線カラーへの変更と、保安装置の交換、行先表示機などの中央線運用への対応や、弱冷房車のサハ209-1002号からサハ209-1001号への変更などが行われた一方で、フリースペースは地下鉄千代田線直通仕様のままモハ209-1001号とモハ208-1003号に設置されており、東京メトロ線内で使用されていた誘導無線も残置されている模様である。209系電車では、機器未更新となっていた500番台(一部車両は3500番台に改造)では機器更新工事が進められ、同じく機器未更新の3000番台・3100番台は運用からの撤退が進んでいるが、今回は機器更新工事は見送られた。また、E233系0番台では標準装備となっているドアボタンも設置されず、半自動ドア扱い非対応となった。中央本線高尾駅以西の狭小トンネル入線には対応しているため、大月駅への入線は可能であるが、運用乱れなどの突発的な場合を除いて、中央本線高尾駅以西と青梅線への入線は控えて、東京駅から高尾駅の間のみで運用される限定運用となる可能性がある。

※本日(2018年11月8日)は、2回投稿いたしました。

追記

この記事はYahoo!ブログから移行したものです(作業日:2019/08/15、作業コード:5-7515-9050-4080-1)

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