新東京周辺鉄道車両速報ブログ

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Y3244【JR中央・総武線】八ミツB31編成のうち4両が事業車化工事出場

2018年7月26日~27日、中央・総武線向けE231系0番台の八ミツB31編成のうち4両が、入場していた秋田総合車両センター(土崎駅)を出場し、大宮総合車両センター東大宮センター(東大宮操車場駅)まで配給された。牽引はEF81-141。

今回出場したのは以下の4両

1号車 クハE231-31 2001年5月21日新製(JR新津)
3号車 モハE231-61 2001年5月21日新製(JR新津)
4号車 モハE230-61 2001年5月21日新製(JR新津)
10号車 クハE230-31 2001年5月21日新製(JR新津)

補足情報

東大宮操車場駅到着後は、2018年7月27日に豊田車両センター武蔵小金井派出所まで自力回送で疎開し、2018年7月31日に自力回送で大宮総合車両センターに入場した。

八ミツB31編成は、2018年3月28日に盛岡車両センター森派出所(JR東日本テクノロジー青森改造センター)へ入場した際に4両編成に短縮され、秋田総合車両センターへ配給された。残りの6両は盛岡車両センター森派出所に留置されたままとなっている。

この編成では今回の配給までに、モハE230-61号とクハE230-31号の間の連結器が交換されている。八ミツB31編成は三鷹電車区向けに製造された編成のため、中間の連結器は5号車(サハE230-31号)と6号車(サハE231-92号)の間だけが密着連結器で、それ以外は全て半永久連結器となっていたが、4号車のモハE230-61号と10号車のクハE230-31号の連結部分が密着連結器に交換されている。これは、今後の使用方法の都合上、編成の中間に密着連結器が必要になったためと考えられ、最終的に武蔵野線へ転用することも考慮してこの車両が選ばれたものと考えられる。

武蔵野線には現在、8両編成3本のE231系0番台が中央・総武線から転用済みだが、三鷹電車区向けに製造された編成と習志野電車区向けに製造された編成では、中間の連結器の構成が異なっている。このうち、八ミツB31編成と同じ三鷹電車区向けの車両が主となって構成されている千ケヨMU2編成では、3号車のモハE230-43号と4号車のサハE231-14号の間が密着連結器で、これ以外の中間の連結器は全て半永久連結器となっている。このことから、八ミツB31編成が最終的に武蔵野線へ転用される時には、新3号車になるモハE230-61号と新4号車になるサハE231-92号の間が密着連結器になることから、武蔵野線転用時に連結器の再改造をする必要のないモハE230-91号の連結器が改造された。なお、クハE230-31号については、武蔵野線転用時に半永久連結器へ戻されることが予想される。

今後については、この4両編成は営業運転では使用されず、営業運転以外の用途で使用することになる。中央・総武線から撤退したE231系0番台は、現在は大宮総合車両センター盛岡車両センター森派出所(JR東日本テクノロジー青森改造センター)で転用または残留改造工事が進められているが、短編成化などで余剰車が発生している。このうち、盛岡車両センター森派出所には臨時の解体場が設けられて余剰車の解体作業が進められているが、大宮総合車両センターでは車両の解体業務を通常は行っていないため、余剰車が構内に留置される状況が続いている。余剰車は全て付随車だが、E231系電車は付随車単独での配給が、ブレーキ装置の都合で不可能となっているため、配給輸送用の伴車が必要となった。

この伴車として、八ミツB31編成が使用されることになった。ブレーキ装置を作動させるために必要なTIMSは制御車に搭載されており、TIMSに電源を供給するため電動車も必要になったため、最低限必要な車両数として、制御車2両、電動車2両の4両編成が組成された。なお、電動車比率を考えると、付随車組み込み状態での本線上の自力走行は想定されていないものと思われる。

追記

この記事はYahoo!ブログから移行したものです(作業日:2019/10/28、作業コード:4-2585-8000-5010-4)

今後の掲載予定

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