新東京周辺鉄道車両速報ブログ

東京周辺の電車の新製・転属・廃車などに関する情報をまとめるブログです。

Y3212【JR武蔵野線】千ケヨM29編成が廃車

2018年6月29日、武蔵野線向け205系5000番台の千ケヨM29編成が、廃車・海外譲渡のため、所属している京葉車両センター(新習志野駅)から総合車両製作所新津事業所(新津駅)まで配給された。牽引はEF64-1031。

今回廃車されたのは以下の8両

1号車 クハ205-13 1985年9月3日新製(東急)
2号車 モハ205-5057 1985年9月5日新製(川重)
3号車 モハ204-5057 1985年9月5日新製(川重)
4号車 サハ205-154 1989年7月8日新製(川重)
5号車 サハ205-155 1989年7月8日新製(川重)
6号車 モハ205-5058 1985年9月11日新製(日立)
7号車 モハ204-5058 1985年9月11日新製(日立)
8号車 クハ204-13 1985年9月3日新製(東急)

補足情報

武蔵野線向け205系0・5000番台の撤退は、予定全42編成中4編成目。

今回廃車となった千ケヨM29編成は、8両の車歴が2両ごとに異なっている寄せ集めタイプで、付随車のみ客室扉の窓が大きく、それ以外の6両は山手線が新製配置で客室扉の窓が小さくなっている。4・5号車は、埼京・川越線の宮ハエ5編成から、6扉車組み込みに伴って捻出された4扉サハを組み込んでいた。1~3・6~8号車はすべて山手線からの転用車で、1・8号車は東トウ13編成、2・3号車は東トウ14編成、6・7号車は東トウ16編成から組成された。この3編成はいずれも、10号車の6扉車を埼京・川越線、9~7・4号車を八高・川越線、6・5号車を鶴見線へ転用し、11・3~1号車を武蔵野線へ転用するパターンであった。ただし、東京臨海高速鉄道りんかい線の完全10両編成化に関連した転用計画の変更に伴い、東トウ14編成と東トウ16編成から八高・川越線へ転用される予定だった車両計8両は、南武線に6両、武蔵野線に2両が転用されるように計画が変更されていた。千ケヨM29編成は東京総合車両センターで転用改造工事が施工され、2005年3月26日に改造されてから、武蔵野線では約13年3ヶ月間使用された。

武蔵野線転入後は、2014年に行先表示機が、幕式からLED式に交換された。この頃には205系電車の幕式行先表示機に故障が頻発していたこともあり、修理部品確保のため一部車両のLED表示機への換装が実施されることになった。このため、仙石線武蔵野線でLED表示機への換装が実施されることになったが、武蔵野線では埼京・川越線の廃車発生品(側面用は99両分、先頭車前面用は10組分)のLED表示機を使用する都合上、9編成のみがLED表示機への換装対象車となり、千ケヨM28編成から千ケヨM36編成がLED表示機への交換、残る編成は幕式のまま継続使用となった。今回廃車となった千ケヨM29編成は、このLED表示機化の対象に含まれたため、2014年にLED式の行先表示機を搭載する改造を受けていたが、今回、武蔵野線のLED表示機搭載編成からは初めての撤退となった。

この編成は2018年6月11日の2757M→2003E(大宮発 しもうさ号 新習志野行)が最後の営業運転となった。

今後は、インドネシアのPT.Kereta Commuter Indonesiaへ譲渡される。武蔵野線からは25~32両目となり、JR東日本205系電車としては通算501~508両目(埼京・川越線180両、横浜線176両、南武線120両、武蔵野線32両)となる。1号車車両のクハ205-13号については、元横ナハ2編成の2号車だったモハ205-13号(南武線)と番号重複が発生する。8号車車両のクハ204-13号については、元横ナハ2編成の3号車だったモハ204-13号(南武線)、および元宮ハエ25編成の3号車だったサハ204-13号と番号重複が発生する。これは、インドネシアでは、クハ、モハ、サハといった日本語表記を除去するためである。

【廃車車両の車歴】
1~3・6~8号車:品川→山手(1985-11-01)→東京(2004-06-01)→京葉(2005-03-26)
4・5号車:川越→京葉(2005-03-26)

※本日(2018年7月3日)は、2回投稿しました。

追記

この記事はYahoo!ブログから移行したものです(作業日:2019/08/09、作業コード:5-4085-8000-2091-6)

今後の掲載予定

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